【シーズン17最高レート2020】JK直伝サナカグヤランド積みリレー

ご無沙汰しています。Zoukingです。
今回はシーズン17でレート2000を達成した記念に、7世代最後の構築記事を書きたいと思います。

f:id:zouking:20191118213535j:plain

f:id:zouking:20191117172157j:plain

構築経緯

サーナイトを使いたい。
シーズン5でメガサナ解禁後の(TLで知る限り)サーナイト使い最速2000、そして瞬間1位を達成した雑巾であったが、それ以降のシーズンでは新しいサーナイト構築を組むことができず結果を出せないでいました。
オノアゴ構築は2100も達成したし、真皇杯でも準優勝した。十分な結果は出せた。
しかしサーナイト構築はまだUSMに入ってから2000にすら乗れてない。
ポケモン第7世代、メガシンカの使える最後の期間。もう一度サーナイトで結果を出すのがアローラに残った最後の宿題でした。
6世代の頃、受けループへの勝ち方がわからんって言ってた初心者の僕を助けてくれたのがサーナイトだった。
6世代のサーナイトは強かった。クレッフィに悪戯心トレースして挑発するの楽しかったし。6世代のクレッフィがどれだけヤバいポケモンだったか今の子は知らないだろう。
しかし7世代では環境が違います。今の受けループにはテッカグヤミミッキュが入ってきて簡単にサーナイトの一貫が作れるとは言い難い。
今の環境でサーナイトを活躍させる方法。サーナイトが構築の軸となり基本選出に入ってきて、高い選出率を誇り、他のポケモンでは代替不可能な役割をこなす強い並び。それを開発したい。
しかし構築力ゼロの雑巾の頭ではそんな構築が組めるはずもなく、数々の没構築が闇に葬られていきました。
そして前期シーズン16、jbiaさんのツイキャスで見たサナカグヤランドの並びが強そうと感じて、キャスを見ながら立ち回りを勉強させてもらいつつ、構築の方も基本軸をパクって回しつつ自分なりに調整を重ねていきました。

そしてシーズン17でも研究を続けた結果、なんとか2年ぶりのサーナイト軸2000を達成。ここまで長かった!
シーズン11の最高1999を超えたぞ!

f:id:zouking:20191117235512j:plain
2000と1999はやっぱり違うんだよ。レートの数字なんて結局は自己満足でしかないだろうけど、目標に届いたか届かなかったかの1の差は大きいんです!

基本選出サナカグヤランド

基本軸となるサナカグヤランドについて僕なりの独自解釈を説明します。
元々がパクリ構築なので本家とは解釈違いがあっても、ご容赦ください。
これは(自分の中では)積みリレーです。
襷ランドによる場作りから、サナorカグヤの積み展開。サナを止めに来る鋼をカグヤの起点にして狩り残しを狩っていくなど。
環境にいる鋼タイプへの対応をもう少し詳しく書いていきます。

テッカグヤナットレイハッサムドリュウズギルガルドなどテッカグヤナットレイハッサムドリュウズギルガルド

サナが止まるがカグヤの起点にできる為、おやつ。カグヤの後出しor死に出しで対応。
特にナットカグヤはランドに対してよく投げられるポケモンなので爆発退場で削りつつ、こちらのカグヤの起点にしたい。
ギルガルドはブレード状態だとカグヤの前でキングシールドを押すのでボディパの起点、前のポケモンで炎Z圏内まで削ることでおやつにできます。

メタグロスの処理メタグロス

雷パンチ持ちがいる為カグヤの起点にできるかは怪しいが、理想ムーブはサナが有利対面トリルを貼り、そのターンに相手はグロス後投げ、そこでカグヤへ引くことでトリル下でカグヤが暴れることができます。
準速テッカグヤの絶妙なSラインがボディパで上から殴って全抜きするもよし、トリル下で制圧するもよしの両方に使えるエースになってくれます。

環境にいる電気について霊獣ボルトロスカプ・コケコメガライボルトさんだー 水ロトム炎ロトム

H4振りコケコはステロ+カグヤの炎Zでピッタリ確1の為、カグヤに後投げされることの多いコケコには勝てます。
メガライボルトは同条件で高乱数。霊獣ボルトは低乱数になる為、サナの後投げで避雷針や蓄電をトレースして相手しつつ、相手が逃げるならステロダメージの蓄積により最終的にはカグヤの圏内に入ります。
サンダーはカグヤで突破するのはやや苦しいですが、どうして厳しい時は周りで削りつつ何とかします。(どうしても他の選出ではきつい相手にHBサンダーをカグヤで倒したことはある)
ロトムや炎ロトムは流石に無理なので裏選出で対応。

環境にいる炎についてバシャーモリザードンヒードラン

リザードンはステロ+カグヤのエアスラを耐える為怪しいですが、相手もステロ展開が見えていて選出し辛いので、考慮から切る時は強気に切る。最悪怯ませればOKです。
バシャーモはカグヤが先にボディパしても守る択になる為、不安定。
ヒードランはサナもカグヤも両方止まるので完全に無理。ここら辺は裏の三枠で対応します。

その他カグヤが止まってしまう数値受けポケモン

ポリ2、クレセリアドヒドイデなど。これらはサナで倒せます。
一番厄介なのがカビゴンで、これは裏の三体で対処します。

裏の三枠に求めるもの

ヒードラン絡みのタイプ受けサイクルや、バシャーモ、ガルーラ、カビゴンなど諸々の重いポケモンへの対応を残り3枠で考えていきます。
最初はjbiaさんがキャスで使っていたポイヒガッサを真似つつ、バシャーモに後投げから勝てて、ネットを撒くことで裏から出てくるバシャーモにも有利な盤面を作れるオニシズクモと、数値受け全般の対策となる鬼羽ウルガモスを使っていました。
(リザドヒドレヒレに勝ちたい思いを込めた控え目HDピンチベリーのサイキネワンウェポンというオシャレ鬼羽ガモスです)

f:id:zouking:20191117190124j:plain
しかし上位の環境にポイヒガッサが全く刺さっておらず、最初の20チャレから2連敗したところで構築を見直しました。
マンダナットドランが辛かった為、それに勝てるめざ氷バシャーモを軸としつつ、バシャーモの苦手なミミッキュやその他水枠(ゲッコウガ・レヒレギャラドス)などに後投げで勝てるようにワイルドボルト持ちのカビゴン、毒づき持ちのゴーグルドヒドイデを採用。
簡単に言うとバシャーモの苦手な相手を受けてサイクルの中でバシャの一貫を作ろうぜ戦隊ですね。
しかし暫く回していてサイクル選出をしづらい相手が多く、ドヒドイデの選出率が低いのが目立ちました。
ゲンガーとかがいるだけでドヒド出せないし、めざ氷持ちの電気相手にサイクルを回せないから、役割対象が相手のパーティにいてもドヒドの選出を渋ってしまう。
ここでバシャーモ対策を受け駒でなく攻め駒でこなす考えにシフト。
バシャーモに強く、崩し枠にもなれる腹太鼓マリルリを採用し、構築が完成しました。
正直キノガッサが重いですが、環境に少ないと見て切りました。

個別解説

f:id:zouking:20191118212427j:plain

サーナイトサーナイトナイト トレース→フェアリースキン
控え目 175(252)-94-108(180)-214(76)-155-120
ハイパーボイスサイコショック、瞑想、トリックルーム

 

メガバシャーモの特化フレアドライブ確定耐え。
陽気ギャラドスの飛び跳ねるZを最高乱数切り耐え。
臆病メガゲンガーのヘドロ爆弾確定耐え、ヘドロウェーブは上4つの乱数切って耐え。
シーズン中はSラインを上げたり、カグヤの苦手とするヒードランに対抗する気合玉サナや、レヒレカグヤバナバンギのサイクルを崩せる10万サナを試していた時期もありましたが、最終的にテンプレのHBトリルが最もカグヤとシナジーするという結論に落ち着きました。
トリル瞑想による抜き性能は高く、アゴギャラゲンガーコケコみたいな並びを見るとサーナイトぶっ刺さりやんと嬉々として出していきました。
サーナイトが相手を仕留めきれなくてもトリルターンさえ残っていれば裏のカグヤが締めてくれます。
サーナイトの火力ラインとしては、C特化ハイパーボイスでもH振りのクレセリアやポリ2を半分削れません。
逆に瞑想を一積みすればCに殆ど振らずとも十分な火力が出ます。
そういう理由もあって耐久に厚く割いた瞑想サーナイトの使用感は良かったです。ラッキーを倒したかったらもっとCが欲しいですがそこまで環境にいないので。
またメガシンカのタイミングも重要なポケモンであり、霊獣ボルトへの後投げ蓄電トレースやギャラへの後投げ威嚇トレースなどが大事だったり、トリル下でのSライン意識でメガを温存したり、激流ゲッコウガとの対面では通常ハイボで激流を発動させずに襷を潰し、次のターンにメガシンカするなど立ち回りがありました。
低速パを使ってる以上、有利対面トリルは強いです。

f:id:zouking:20191118212452j:plain
テッカグヤ@ホノオZ
173(4)-x-123-174(252)-121-113(252)
エアスラッシュ、大文字、目覚めるパワー氷、ボディパージ

 

参考元からの変更点として、ラスターカノンの枠をめざ氷に変えています。
テッカグヤは耐性が優秀な為、相手の攻撃をある程度耐えてくれますが、火力が無くこちらからの遂行も遅いです。
本来有利なマンダランドなどに対し、めざ氷採用で遂行速度を上げ被弾を減らすことで、相手の裏含めて全抜きしやすくなりました。ラスターカノンを切った弊害としてミミッキュやテテフへの打点に困ることはありますが、C+1炎Zの火力である程度カバーできます。
他には岩タイプへの打点がなくなりますが、ウツロイドはほぼ環境におらず、バンギラスは選出抑制できる並びになっている為、この技構成で正解でした。

f:id:zouking:20191118212519j:plain

ランドロス@気合の襷
陽気 165(4)-197(252)-110-x-100-157(252)
岩石封じ、地震、大爆発、ステルスロック

 

同速勝てない呪いにかかった普通のAS襷ランドです。
カグヤが火力不足の為、削りを優先したAS振り切り。
相手のカグヤやグライに対し、爆発を当てれば裏のカグヤで倒せる圏内まで削れます。
ステロ爆発で雑に切ることもあれば、ステロを撒いてカビゴン引き、爆発を打つタイミングを計るという立ち回りもありました。
ミミッキュやバシャへのストッパーとして裏に温存したり、選出次第で立ち回りは変わります。

f:id:zouking:20191118212542j:plain

カビゴン@フィラの実 食いしん坊
呑気 267(252)-130-128(252)-x-131(4)-31
地震、欠伸、リサイクル、吹き飛ばし

 

ワンウェポンは初期の段階ではバシャーモの苦手な水枠への打点となるワイルドボルトでしたが、最大の仮想敵であるギャラドスがそこまで多くなく、対コケコへの安定やギルガルドを削ってカグヤの炎Z圏内に入れる為、地震に変更しました。
カビゴン使う以外のポケモンの勝ち方わからないのでカビゴン使いますってレベルです。使い慣れてるポケモンはやはり頼りになる。
ステロ欠伸で相手のガルーラをカグヤの圏内まで削る、ゲッコウガをエアスラ圏内まで削るなどの仕事をし、いぶし銀の活躍をしてくれました。

f:id:zouking:20191118212558j:plain

バシャーモバシャーモナイト 加速→加速
うっかりや 155-199(148)-100-198(236)-90-136(124)
フレアドライブ、馬鹿力、目覚めるパワー氷、守る

 

H215-D92カバルドンに対し、ステロ1回+めざ氷で88.7%の高乱数2発。
H196-D100ランドロスに対し、ステロ1回+めざ氷で93.8%の高乱数1発。
H171-D110メガボーマンダに対し、ステロなしで81.3%の高乱数1発。
H155-B119ミミッキュに対し、ステロ2回+フレアドライブで87.5%の高乱数1発。
1加速で準速フェローチェ抜き。
HBカバルドンが重すぎた為、バシャーモでゴツメカバを対策しようと考えました。
どういうことかというと、ゴツメカバはバシャーモに100%後投げしてくるのでステロ+交代読みめざ氷2発で倒せるようにしようってことです。これが数回上手く決まりました。
単純に龍舞のないCSマンダなら守る竜舞択が存在せずに勝てる等の利点もあります。
カバルドンに勝ちたいなら剣舞フレドラZとかオバヒZ型も一瞬候補に挙がりましたが、2秒後に炎Zをカグヤにとられている事実に気付き正気に戻りました。
数値足りない足りないって泣きながら1加速135族抜きを諦めたあの日。
準速フェローチェ抜きってロップライボのメガ解禁前かな?
このポケモンが相手のカビゴンを選出抑制してくれたお陰で、場合によっては強気に相手のカビゴンを切った選出をできるようになりました。(完全に出てこないわけではない)

f:id:zouking:20191118212633j:plain

マリルリ@オボンの実 力持ち
意地っ張り 176(4)-112(252)-100-x-100-102(252)
じゃれつく、アクアジェット、叩き落す、腹太鼓

 

受け構築に対する崩し枠として採用。
ステロ欠伸による起点作りのお陰で無傷で腹太鼓できる場面が多く、その場合最も体力を残したいためノーマルZではなくお盆を持たせました。
技構成はメインウェポンのじゃれつくアクジェの他、水フェアリーの通らない相手に通る叩き落すと積み技の腹太鼓で確定。
オボン腹太鼓の為、HPは偶数。
素早さラインのチキンレースを考え始めると、クチートギルガルドが4振りエアームド抜きしてたり、メガハッサムやブルルがS実数値99辺りに調整していることが多い為、ASぶっぱにしました。

選出

ランドロスサーナイトテッカグヤ

霊獣ランドロスメガサーナイトテッカグヤ

ランドロスカビゴン+エース(バシャーモマリルリテッカグヤなど)

霊獣ランドロスカビゴンメガバシャーモorマリルリorテッカグヤ

 

多かった選出パターンはこんなところですが、他にも違う選出をしたことはあります。
選出は結局のところ相手によるので何とも言えません、初手ゲッコウガを警戒して初手にサナを置くってパターンもありますし。
サナカグヤランド選出でも先発がランドの場合とサナの場合があるし。
マンダ軸相手にもステロ欠伸で対面操作して、カグヤを通すかバシャを通すか、レヒレやポリ2が一緒にいるならサナを出す等ケースバイケースです。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
ポケモン新作のソード・シールドはすでに発売されていますが、メガシンカがなくなったりマリルリが出るのかわからなかったりという事情もあって、嫁ポケのサーナイトとマスコット枠のマリルリを使える機会はこれが最後でした。
真皇杯を戦ったオノアゴではなく、この構築で結果を出したいとずっと思っていました。
僕自身、オノアゴの並びにずっと頼りきりで、新しい構築を作って選出・立ち回りの練度を上げるのはとても時間がかかる人間です。
7世代終了というタイムリミットに間に合ったのは本当にギリギリでした。
参考元のjbiaさんには改めて感謝を、彼のキャスが無ければ最後の宿題は達成できませんでした。
ウルトラサンムーン楽しすぎるし、あと1年くらいはサナカグヤランドの研究できるくらいポテンシャルを秘めた並びだと思ってます。
まあシーズン17も最後まで潜るんですけど。
剣盾はのんびりストーリーを進める予定ですので、皆さん頑張って攻略情報を充実させておいてください。
僕はSwitchでサマポケやってます。

 

それでは。