シーズン15最終150位レート最高2122/最終2085 鬼熊ネット展開オーロラ積みリレー

 ご無沙汰しています。Zoukingです。

 シーズン15にて念願のレート2100を達成したので、構築記事を残したいと思います。

レンタルID:N8PSKY

レンタルチームはレギュFの間は残しておくので、ぜひ使ってみてください。

構築経緯

 エースで3タテする構築が好きだけど、SV環境だとブーストエナジーで素早さを上げるパラドックスポケモンが邪魔なので、ねばねばネットを使いたいと思いました。

 そんなこんなでレギュFで追加されたネット使い三銃士を連れきたよ。

 まずドーブル。なんか数値低くてダメそう。襷持たせても水流連打で貫通されて仕事できなそうなので却下。

 次にデンチュラ。こいつも耐久が低い。いやちょっと冷静になってダメ計をしてみよう。

 実はデンチュラはHB特化すると水テラス水流連打も耐えるので、スカーフ水ラオスに出オチさせられない。

 パオジアンのつらら+礫も耐えるから、パオ対面電磁波→ネットと仕事ができる。しかも複眼によって電磁波は命中100%になる。

 素早さ無振りでも電磁波でスカーフイーユイまで抜ける絶妙な数値をしている。なんかデンチュラいけそうな気がした。

 使ってみた感じ、挑発ハバカミと対面するだけで仕事できない。瞑想身代わりハバカミにボコられる。

 ハバカミ対面の引き先として、テツノワダチやDS火炎玉ガチグマを試してみたが、相手がハバカミ使ってるだけで選出固定されてしまうのはあまりに弱かった。(ただし火炎玉ガチグマの使用感は良かったので、この後もパーティに残ることになる)

 残念ながら僕ではデンチュラのポテンシャルを引き出せませんでした。誰かデンチュラを救ってください。

 レギュF始まってから一度もデンチュラ入り構築記事を見てないので、情報待ってます。

 閑話休題

 最後にオニシズクモ。くろこさんが動画で使っていたイバンオニシズクモが強そうだったので、技構成を丸パクして採用しました。(参考元はHAだったが、自分はHBに落ち着いた)

 デンチュラは挑発ハバカミに無力でしたが、オニシズクモは挑発を受けてもアクブレ2発でハバカミを突破できるため問題なし。本来ネットを踏ませたいハバカミを初手で倒せるのはむしろ好都合と言えます。

 次にネットを撒いた後に展開するエース枠として、積み技不要で超火力を押し付けられる火炎玉ガチグマが強かったので最速草分け型で採用。

 ガチグマを通すにあたって、ステロを撒いて襷とマルスケと頑丈を潰しておきたい。

 あとオニシズクモ剣舞パオウーラオーガポンや竜舞カイリューの起点にされた時に流せる感じのステロ吠える枠を使いたいということで、いい感じのポケモンを探すことにした。(しれっと書いてるが、オニシズクモも環境トップ勢に起点にされすぎ問題)

 サケブシッポでトリル偽装すると面白いんじゃないかとか、追い風エアームドからガチグマ着地させるのが強いんじゃないかとか、色々試した結果。

 普通に技範囲が広いブリジュラスが強かったので、オニクマジュラスの基本選出が完成しました。

オニシズクモ、ブリジュラス、ガチグマ

画像はポケモン徹底攻略様のタイプバランスチェッカーより

 次にネットが不要な相手やステロが不要だと判断した相手には壁張りからの積み展開を作りたいと考え、壁張り兼特殊エースのアローラキュウコンと物理エースのオノノクスを採用しました。

 より詳細な採用理由を書くと、キュウコンは壁張りとして先発を警戒されるポケモンのため、飛行テラス型ランドカイリューの初手投げを牽制し、オニシズクモを動かしやすくなります。

 オニシズクモが初手にランドカイリューと対面しても飛行テラスは考慮せずに動いたし、実際に飛行テラバーストを撃ってくるタイプとは出会いませんでした。

 オノノクスは型破りによるマルスケと頑丈の無視。ダイススケイルショットによる襷貫通により、ステロに頼らない積みエースになれるため、キュウコンオノノクス+1と柔軟な選出が組めます。

 特にガチグマが苦手とするグライオンや鋼テラスラティに対して、スケショでグライの身代わり貫通。型破り地震で鋼ラティへ打点が持てるなど、ガチグマが苦手な範囲を補えるのが高評価でした。

 オノノクスとガチグマはどちらも崩し性能が高いため、受けループピンポメタのポケモンを採用する必要もありません。

 最後の枠は初手でキュウコンとハバカミが対面した時に引き先になれるポケモンとしてSブーストの妖テラステツノワダチを使っていました。

 パオジアンを上から処理できたり、アイスピでランドカイリューを処理できるのが魅力的なポケモンでしたが、ワダチを選出した時にウーラオスにボコられることも多かったため、別のポケモンを探しました。

 その結果、天然ドオーなら水半減テラスにすることで水ラオスにも強く、カイリューやハバカミも型次第で受けたり詰ませたりできると考えて採用。

 これで並びが完成しました。

オニシズクモ、ブリジュラス、ガチグマ、キュウコン、オノノクス、ドオー

 余談ですが、2月中旬に山形で開催された芋煮杯オフに参加したときはブリジュラスとドオーの枠がサケブシッポとテツノワダチでした。今より大分マイオナポイント高いな。

 ついでに言うと、別ロムではイエカシラを回していました。

 前シーズン最終14位のイエカシラ使い兎に角ぴりかさんの記事を読み、レンタルを使いつつ動画や生放送アーカイブでプレイングを研究して、アレンジした並びがこちら。

オニシズクモ、ブリジュラス、ガチグマ、イエッサン、テツノカシラ、オオニューラ

 イエカシラが苦手とするディンルー入りをガチグマ軸で破壊できるし、ガチグマが苦手なグライオンはカシラのタキオンカッターで引かせながら、相手の特殊受けとガチグマ対面を作って崩せる。

 鋼ラティもオオニューラで対処できそう。

 ブリジュラスはガチグマ軸とイエカシラ軸のどちらでも選出に組み込めるステロ枠だし、正直こっちも悪いところは特に思いつかない。

 2ロム別構築で練度を上げる時間が足りずに、最終的には使い慣れてるオノノクスキュウコンに逃げてしまいましたが、鬼熊イエカシラの並びも練度上げて型を調整すれば割といけそうな気がしてます。誰か研究してください。

 これに限らず表選出オニグマジュラス。裏選出残り3体みたいな派生系が組みやすそう。

 

個体解説

オニシズクモ

 初手に投げる先発要員です。

 電気パオジアンに出オチさせられるのが嫌で電気テラバ確定耐えまで振りました。(珠は知らん)

 余った努力値20はシルクのスカーフアカツキのノマテラブラムンを耐える確率を上げるためにDに振りましたが、シルクのスカーフ型の個体数が少なかったので、B振りきりでもA振りでもいいと思います。

 B実数値を1上げると、岩ポンの蔦棍棒の乱数が変わり、Aに20振るとHB特化ハバカミをアクブレ2発で8割の確率で倒せるようになります。

 初手のハバカミは挑発持ちが来ることが多いため、アクブレから入ります。眼鏡だった場合でも1発耐えるため2発目を堪えてイバン発動からネット撒きで仕事完了です。

 ブリジュラス対面はエレクトロビームケアで堪えるを押します。ステロ型だった場合はオニシズクモが暇な場合が多いので1ターンのディスアドは問題なしと考えます。(攻撃を受けてがむしゃらを打ちたい)

 コノヨザルも堪える押したら、勝手に命かけてくれました。

 ハッサムダブルウィングも強化アイテムがなければ耐えるので強気の居座りしてよし。そもそもハッサム軸はネットが刺さらないので、オニシズクモを出さないケースも多いですが。

 パオジアン対面はネットを撒くより対面突破を優先したい場合が多く、アクブレから入ります。

 パオ側が剣舞した場合は次の電気テラバーストor悪テラス噛み砕くをこちらもテラス切って耐えてアクブレ二発目で突破を狙います。

 オボンは困るので、裏のブリジュラスで流す。

 剣舞悪テラスパオを見なかったので、妖テラスが活きた場面があまりなく、ここは炎ポンに強いテラスタイプや技構成に改善の余地ありかと思います。

 

ブリジュラス

 オニシズクモの裏に置く2番手。ステロ枠兼流し枠。頑丈+レッドカードで叩き落とす持ち以外に対して確実な流しが可能です。

 カイリューやオーガポンを麻痺させガチグマで上を取れる状況を作るため、電磁波ステロまで確定。

 テラス流星群がアカツキを大きく削れて、ガチグマの草分け圏内に押し込むのにちょうど良さそうだったので採用しました。

 ハードプレスはハバタクカミ意識です。レッドカードで相手を流した後、出てきたカミがネットを踏むとちょうど上からのハードプレスで処理できるようになります。

 ハバカミは特防が高いので、ラスターカノンよりは物理技、このブリジュラスがAに振ってないためアイアンヘッドでは火力が足りずハードプレス採用になりました。

 鋼枠なので相手の初手フロルの前でシズクモがネットを撒いた後ブリジュラス引きすることでキラースピンを無効化することができます。

 ドラゴンテラスの理由は流星群の威力アップと、元タイプの弱点である格闘・地面を等倍にできること。

 それに加え、オニシズクモ対面で炎オーガポンに剣舞を積まれる展開になった時、当然型破りで頑丈が無効化されるため、竜テラスで蔦棍棒を耐えてレッドカードを発動させるために採用しました。

 実際に剣舞炎ポンに対してはいつもこの動きをとっていたので、他のテラスタイプは考えられないです。

 

ガチグマ

 本構築のエース。

 欠伸ループを切り、アカツキ熊を一撃で吹き飛ばす火力を持ったマジレスポケモンです。

 ネット+草分けで上から殴れるガチグマを完成させれば3タテコースは間違いなし。

 最速なのが偉くて、遅いカイリューサーフゴーに対しては素で上をとっていたり、ウーラオスやイーユイもネットを踏ませれば、スカーフ以外に対してガチグマが先手をとれます。

 ネット+草分け1積みならスカーフイーユイやラオスにも対応可能です。

 テラスタイプは空元気の威力を伸ばすノーマル。

 HBがめっちゃ硬いアカツキは環境にほぼいなかったため、ステロ+テラス空元気で大体倒せましたし、ASカイリューはステロを踏ませれば鋼テラスしても空元気を耐えないため、テラス択になりません。

 空元気の威力を上げるだけならステラでもいいということで、一時期ステラも試していましたが、地面タイプがなくなって弱点を減らせる方がいい場面が多かったため、ノーマルテラスに落ち着きました。

 ぶちかまし採用の理由はAB振りイダイトウや霊テラスウーラオスなどをステロ込みで落とすため、地震では威力が足りないための採用です。

 ぶちかましには耐久ダウンとゴツメを触るというリスクもあるため、ステラ地震なら上記の火力不足を補えることも考えて、ステラも十分候補になりえると思います。

 ステラは地面タイプが残るゆえに迅雷で縛られないっていうのも良いですし。

 守るの採用理由は以下の4つです。

・安全に火炎玉を発動させる。

・テラス択の様子見。

・イバン透かし。

アカツキのブラムンを透かして撃ち合い有利をとる。

 

 守るを絡めたテラス択の先延ばしやイバン透かしで拾えた試合が多く、ガチグマの守るという技はめちゃくちゃ強かったです。

 唯一の欠点はピートブロックの入手が難しく複数個体育成するのが厳しいところですね。

 個体はレジェアルで捕まえたオヤブン個体です。

 

キュウコン

 キュウコンで壁を貼って、裏の積みエースで暴れるのはシンプルに強い。

 しかし相手の壁ターン稼ぎや裏の積みエース着地の面倒さを考えたらキュウコン自身が積みエースになったほうが強くね?

 ということで誕生した壁巧みの欲張りキュウコンです。

 テラスタイプはサーフゴーやハッサムを返り討ちにし、鋼ラティにも打点の持てる炎です。

 キュウコン自身に火力があれば相手に壁ターン稼ぎの悠長もさせないという合理的な発想。

 このポケモンのテラバーストはあまり読まれないのか、ハッサム対面炎テラスして壁貼って巧んで、みたいに動いても耐性テラスだと思われてるようで普通に突っ張られます。

 なのでこういう場面はガンガンに欲張っていきます。

 炎テラスを切った後は、相手のスカーフ水ラオスに縛られやすくなりますが、裏にオノノクスがいればなんとかなります。

 

オノノクス

 ネットor壁+剣舞後の制圧力が高い積みエースとして採用しました。

 スカーフ水ラオス対面で剣舞+スケショと動けるよう耐久調整しましたが、かなりカツカツでした。

 S146のスカーフラオスもいるため、S実数値を伸ばしたくもありますが、Hも実数値1の違いで乱数が大きくずれるラインなので難しい。

 技構成はメインウェポンのチート技スケイルショットと、鋼枠や鋼テラスへの打点となる地震、積み技の剣舞と、不意択とテラス択を有利にする身代わりで完結しています。

 水半減ポケモンの身代わりはマンボウなどの熱湯火傷に怯えずなくて良いのが強いです。元のタイプがグラスラアクジェ半減で、テラス後は神速バレット礫半減のため先制技耐性が高くガチグマの苦手な相手を補っていました。

 個体数は減りましたが、ヘイラッシャもテラスを絡めて雪雪崩が身代わりを耐えるなどして起点にできるので受けサイクル破壊としても優秀でした。

 

ドオー

 カミカイリューラオスへの受けと詰ませ、ブリジュラスの型を問わず完封するなど、アンコールや挑発のないパーティでは突破できない、要塞積みエースとして採用しました。

 HB振りなのでブリジュラスの流星群が受かるか怪しいため、物理特殊両方に固くなれる蓄える型です。

 壁と合わせると蓄えるを積める場面が増えますし、オニシズクモカイリューラオスの起点にされた後のストッパーになるなど、いい感じの補完枠として働いていました。

 2100チャレンジでは蓄えるを1回見せただけで降参を貰えたので、刺さる相手にはイージーウィン製造機となるポケモンでした。

 身代わりカイリュー相手にTODを仕掛けることもありました。アンコールカイリューに対しても蓄えると食べ残し回復でアンコールを枯らせる可能性があります。(型次第)

 HB振りの副産物として悪テラスではない悪ラオスの強打も受け切って拾った試合もあったり。

 

選出

オニシズクモ+ブリジュラス+ガチグマ

 基本選出です。

 使用率上位6体並べましたみたいな相手には基本これでいけます。

 負けパターンとしてはよくあるのは、ガチグマが草分けを積むターンでの被弾+後続の先制技で縛られるケースなので、オニシズクモやブリジュラスも積極的に目の前のポケモンを倒して頭数を減らす立ち回りを意識します。

 

オニシズクモ+ブリジュラス+オノノクス

 ガチグマでは厳しい天候パやオオニューラ入り、また先制技持ちの多いパーティに対して出します。

 

オニシズクモキュウコン+ガチグマorオノノクス

 ステロが不要と感じた場合にたまにやる選出。

 特にランドロス入りにはキュウコンを優先して投げたいです。スカーフランドはネットも踏まなくて厄介なので。

 ただしカイリューが竜舞+アイへ持ちだとオニシズクモを起点にされ、キュウコン投げも間に合わなくなるので、あまりやりたくない選出でもあります。

 

キュウコンオノノクス+ドオー

 初手キュウコンでベールスタート。ハバカミ対面はドオーに引ける選出です。

 また壁を貼ってドオーで積んでTODを狙うケースもあります。

 TODを狙うときはキュウコンの残りHPに気をつけながら壁を貼り、数的不利を取らないよう立ち回ります。

 

キュウコンオノノクス+ガチグマ

 相手のサイクルを崩す火力が欲しい時の崩し特化選出です。

 

 それ以外にも柔軟にいろんな選出をしていました。

 

重いポケモンや反省点など

剣舞炎オーガポン

 一番の反省点です。

 オニシズクモ剣舞2積みの起点にされ、竜テラスブリジュラスで強引にレッドカードを触らせて流すしかなかったです。

 この時点でテラスを消費済みのため、相手の裏がテラスなしで勝てることをお祈りする噛み合いゲームになりました。

 オニシズクモを出さないパターンの炎ポンの処理ルートがなく、炎ポンの綺麗な処理ルートを作ることが今後の改善ポイントだと思います。

 

・トドロクツキ

 最終日当たらなかったので、処理ルートわかりません。

 オニシズクモが挑発でカモられたり、叩きでレッドカード不発にされるため、オニシズクモを出してはいけないことだけは確かです。

 ブリかキュウコンを先発にして型判別しながらなんとかするとか。

 

ジャローダ

 キュウコンでテラスして強引に処理してました。型次第できつい。

 

キノガッサ

 最終日前までキュウコンをCSで使ってたため、初手のガッサ対面壁を貼って、寝かされ封じ3回で倒してもらうと、壁が4ターン残った状態でオノノクスを出せるため、身代わり剣舞スケショの起点にしてました。

 キュウコンを耐久振りにした弊害で、今は同じ動きしても壁ターンが足りません。

 今やるなら壁貼って、胞子飛んでこないタイミングでガチグマ投げとかかな。

 重いというより、あまりマッチングしなかったため処理ルートがわからん組です。

 

・HBキョジオーン

 最終日に一度だけ当たった霊テラスキョジオーンはB特化でなかったので熊のぶちかまし2発で倒せました。HB特化は普通にキツいはず。

 キョジオーン自体環境から減ってたので、なんとかなりました。

 

以下自分語り(最終日1800スタートから2100にのせた裏話とか)

 自分はポケモンが強くありません。

 2月最後の金土日の3連休にレートを上げると意気込んで臨んだものの2ロム1800で停滞し、自分の実力不足に凹んでいました。

 そんな時、日曜に竜王戦の配信を見て衝撃を受けました。

 決勝戦のたなけーさんとAdamsさんの試合では、ラティアスサーフゴー対面でたなけーさんのラティアスが波動弾を選択し、交代で出てきたパオジアンを吹き飛ばしました。

 ラティアス側が余裕のある対面だったとはいえ、そもそもAdamsさん側がパオジアンを選出してることすらまだ見えてなかったのに、最上位クラスのレベルの高さに愕然としました。

 そして自分の今までの意識の低さを恥じました。

 今までの自分は安定行動で勝ちたいとか、目の前に通る技だけ選びたいとか、そんなぬるい戦い方しかしてこなかった。

 その時の自分の構築は、レギュFが始まってから2ヶ月研究してきたシズクモネット構築の集大成。間違いなく構築の強さには自信があった。足りないのは使い手である自分の強さだけ。

 構築が強ければ安定行動だけで勝てるなんて、そんなのは幻想だった。

 トップレベルのプレイヤーは常にあらゆる可能性を考えながら、読み合いを制している。

 自分が7世代でレート2100にのった時はどうだったか。

 1試合に1度だけ使えるZ技。そのZ技で仮想敵を仕留められるか、それともZ透かしの交代によって無駄撃ちとなるか。

 昔の自分は意図的にHPわずかのポケモンをZ透かしクッションに残して交代択を作りながら、あえて交代せず居座るなどのプレイングで択を支配して戦っていた。

 あの頃に比べれば、今の自分はテラスタルを何も理解していない。

 覚悟が足りなかったと気付かされました。

 試合中にもっと色々なことを考える。考えれば考えるほど多くのことに気づける。

 相手の並び、並びから推測されるポケモンの型、テラスタイプ、どのタイミングでテラスを切るか。

 全てを読み切り、ブリジュラスに向かって空元気を押す。キチキギスに向かってスケイルショットを押す。

 そういう立ち回りができるようになってようやく勝てるようになりました。

 その後の平日、月火水はほぼ潜る時間がなく。レートは1800中盤のまま最終日の夜を迎えました。

 その日は在宅勤務で済むよう仕事を調整し、夕飯を食べ終えたら一晩中ランクバトルに潜れる準備をしていました。

 1試合1試合を丁寧に、勝った試合も負けた試合も振り返りながら反省点を探しました。

 キュウコンの耐久調整やブリジュラスの技構成も最終日の試合をこなすうちに辿り着いたものです。

 そうして日付が変わり、明け方にはレート2000、そして2100に到達しました。

 朝8時時点でレートは2122に到達。

 順位は88位でしたが、残り1時間で最終2桁に残れるかは怪しいラインでした。

 結論から言えば保存していれば最終順位は90番代でしたが、勝てる自信がついていた自分はラスト1時間可能な限り戦うことにしました。

 結果としてはレートを下げてしまい最終150位となりましたが、自分の限界に挑戦したという点では悔いはありません。

 8世代でポケモンから離れ、9世代で復帰してからようやくの2100到達。自分の殻を破れたシーズンとして、気分よく終わることができました。

 3月は最終日潜れそうにないのでポケモンは軽く触れる程度ですが、真皇杯の開催もあるのでポケモンはぼちぼち続けていきたいです。