パートナーズ+自由枠の組み方

ご無沙汰してます。Zoukingです。
TLに10パートナーズルールの大会の話題が流れてきたので書きたくなって筆をとりました。
僕は今まで5パートナーズや8パートナーズ、10パートナーズ等の様々なルールの大会に参加してきました。
そこでこれらのパートナーズ+自由枠の対戦で重要なパートナーズの組み方について自分の経験をもとに書いていこうと思います。

 

 

1.ルール説明

まずパートナーズルールについてざっくり解説しましょう。
10パートナーズを例にとり説明します。
最初に自分の使いたいポケモンの種族を10体登録します。
この時点ではあくまで種族の登録だけなので、ポケモンの型などは対戦相手が決まってから選択できます。毎試合ごとに型変更や個体変更は自由です。
そして対戦相手が決まったら相手の10パートナーズへの対策を考えながら構築を組みます。
自分が登録した10体の中から6匹のパーティを組みます。この時、自分のパートナーズ以外から自由枠と呼ばれるポケモンを採用することができます。
自由枠は1匹までというルールが一般的でしょう。
また大会のルールによって自由枠に制約がある場合もあります。
KP上位のポケモンは自由枠に選択不可、または自由枠にメガストーンやZクリスマスを持たせることを禁止するなど。
これらのルールもパートナーズを組む上で重要な要素となる為、しっかりチェックしましょう。
ルール説明はこんなところで、次は勝つ為のパートナーズ構築について話します。

 

2.パーティの完成形を意識してパートナーズを組む

使いたいポケモンを考えなしにパートナーズに加えていくのは残念ながら賢い組み方とは言えません。
多くのパートナーズルールには自由枠があり、この自由枠こそが勝負を左右する重要な要素だと僕は考えています。
このポケモンは使いたいけど、敢えてパートナーズには入れず自由枠から連れてくる形をとろう。パートナーズ選択と同時にそんな自由枠候補を決めておくのです。
メタゲームにおいて見えてるパートナーズは対策されて当然、相手の警戒の外にある自由枠を勝ち筋に組み込むのが勝利の鉄則です。
では具体例を挙げましょう。
6パートナーズルールでこんなパートナーズを組んでみました。

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相手から見るとこのパートナーズはどう見えるでしょう?
ヒレバナカグヤの並びに2種の地面枠、十中八九サイクル構築という印象を与えますよね?
でもここに一体自由枠を追加できるとなると話は変わります。
自由枠でバンギラスを追加すればバンドリマンダの砂パの並びが作れます。
あるいは自由枠キュウコンを使い葉緑素フシギバナと合わせた晴れギミックも使用可能
自由枠にバシャーモを連れてくればランドバシャカグヤの出来上がりですし、バトンバシャと相性の良さそうなドリュウズやカプレヒレといったポケモンも使えます。
受け回すサイクル構築といった相手の予想を裏切り、天候やバトンパと言った攻撃的な構築をぶつけて相手の用意したメタを空振りさせることができるでしょう。

 

見えている並びは相手の対策枠を誘導し、見えない並びこそが真の勝ち筋となることを覚えておきましょう。
今の例で言えばレヒレバナカグヤの並びを最初に見せることで、相手にサイクルを崩せるポケモンを用意させます。
でもこちらは最初からサイクル構築を使う気はありません。
サイクル崩しに相手の意識を向けさせ、バトンの弊害となる吠えるや吹き飛ばし、天候の対策となる数値受けポケモンなどをパーティから外してくれれば思う壺です。
必死にメガフシギバナや耐久テッカグヤの対策を用意してきたのに、葉緑素バナやボディパカグヤに上から殴られてはたまらないでしょう。
メタゲームはレートとは違います。レートでは相手も汎用性が高く穴の少ない構築を使ってきますが、メタゲームにおいては相手のパーティ構築をこちらがある程度誘導して穴を生み出すことができます。

 

パートナーズを組むということはその段階で自由枠候補を何体か決めておき、それによってどれだけの種類の戦術が使えるのかリストアップしておくことが大事です。
特に自由枠候補に置くポケモンは対策されると脆いが、警戒されてないときは恐ろしいほど刺さる。そんなポケモンを用意できればベストです。
相手のパートナーズを考察して対策を練るときも自分が用意した戦術リストの中からどれが刺さっているかを考えれば、迷走せずに済みます。
勿論、最初に考えた自由枠候補以上に刺さってる自由枠を思いついたらそれを使っても良いでしょう。

 

3.弱点の少ないバランスのいいパートナーズを組む

極端な例を上げると、フェアリーが一体もいないパートナーズを組んだ場合、常に相手の自由枠ジャラランガを警戒しなければならず、こちらの自由枠選択や構築の幅がかなり狭まってしまいます。
特に10パートナーズのように採用できるポケモンの多いルールではなるべく自由枠に頼らずとも幅広い相手を対策でき、自由枠の選択肢を広げられるよう組むことが望ましいでしょう。
けどこれが自由枠にZクリスタルを持たせられないというルールの大会だと考え方も変わってきます。
相手が自由枠に専用Z持ちジャラランガを持ってくることは無い。Z型ジャラランガに関しては相手のパートナーズにジャラランガが見えていたときだけ対策を考えればいい。
そういう状況であればパートナーズ構築の段階ではジャラランガを多少薄く見ても大丈夫かと思います。

 

また特定のタイプの一貫を切るというのは受け回す構築では常識ですが攻める構築では軽視されがちな部分です。
ですが見た目だけでも技の一貫を切っておくことにはメリットがあります。
では再びこの6パートナーズを見てみましょう。

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もし相手のパートナーズに霊獣ボルトロスがいたとき、ボルトロスはどんな技構成が予想されるでしょうか?
こちらは6体中3体が電気無効または半減です。
もしフルアタ型ならメインウェポンかつレヒレカグヤの弱点をつける10万ボルト、ランドロス意識のめざ氷とドリュウズに撃ちたい気合い玉、フシギバナ意識のサイコキネシスを採用するでしょう。
この内どれかを切ってサイクルを崩す為の悪巧みや高速移動を入れるかもしれません。
ここで言えることは草結びやヘドロウェーブ持ちの可能性はほぼ切れる為、自由枠にトレースサーナイトシロデスナを連れてくることで比較的安全に受けられるということです。
これが電気の一貫するパートナーズだと相手側に多くの選択肢を与えてしまいます。
サブウェポンをあまり必要としない為、身代わりや挑発のような便利技、自由枠意識の予想外の技の採用を許し、相手の型が非常に読み辛くくなります。
相手に楽に構築を組ませない為にも、特定のタイプの一貫は切るに越したことがないでしょう。

 

4.パートナーズ構築の例

これから紹介するのは僕が某所で組んだ10パートナーズの一例です。
まず最初にステロ欠伸で起点を作って積みポケで全抜きしたいというコンセプトを考えました。
ステロ役の候補を数体、そして欠伸役兼クッション枠としてカビゴンの採用を考えていたところで問題が発覚。
カビゴンというポケモンはメタゲームにおいてはあちこちから不意の毒や叩き落すが飛んできて機能停止させられてしまうのが弱いと気付きました。
ここで方針を転換。カビゴンを対策されないよう自由枠に置きます。その代わり自由枠は全試合カビゴンを連れてくるくらいの気持ちで組みます。(実際には他にも自由枠候補を何体か考えていましたが)
カビゴンの苦手とする毒・叩き落す・格闘技の採用を相手がしないように意識しながらステロ役や積みエースを取り揃えた10パートナーズを組んでいきます。
そしてできたのがこちら。

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自由枠はカビゴン固定なのでステロ役は3種類のポケモンをパートナーズに入れておきました。
またコケコの採用理由は壁貼りができるほか、ジャラランガへの牽制や面倒くさいポイヒガッサやビビヨンなど不意に飛んでくるハメポケモンを呼ばないことを目的としました。
自由枠にハメ性能の高いポケモンが来るだけで困るので、コケコというポケモンは見せポケとして置いておくだけでも十分な仕事をします。
この10パ相手に毒毒や叩き落すを持ってくる理由はかなり薄いでしょう。強いて言うなら耐久ランドロスに打ちたい毒か、カグヤの食べ残しを落とす為の叩き落すくらい。
一見ゲッコウガやめざ氷バシャーモが刺さっているように見えますが問題ありません。カビゴンで受けます。
こちらの10パートナーズに格闘弱点のポケモンが一体もいない為、ゲッコウガの格闘技採用は考慮しません。ついでにバシャーモの格闘技も一切考慮しません。

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僕の10パ中半分は格闘無効半減。そして残り5体がこちらになります。

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飛び膝蹴りは精々オノノクスに打ちたいくらい。バシャミラーでは守る膝の不毛な択を発生させてしまう為、実は地震採用の方が賢いです。アーゴヨンもいる為、地震は是非採用したい。
地震ウツロイドゴウカザルバシャーモに対しての命中安定技にもなります。勿論テッカグヤには炎技を打つので格闘技は不要です。
格闘技は飛び膝馬鹿力気合玉のいずれにしても命中難やデメリットなどが付きまとい、明確な採用理由がなければ採用されにくいです。
相手のバシャーモがアタッカー型だとしてもフレドラめざ氷地震守るの技構成が最も可能性が高く、これらのどれかを切ってまで格闘技を採用する理由はないと踏みました。
(ちなみに大会初戦で相手は考察通り格闘技のないバシャを連れてきて、カビゴン突破できずに詰んでました)

 

5.大会の宣伝

最後に。日程厳しそうなんで僕は出れませんが、FF内の大会の宣伝だけしておきます。