ご無沙汰してます。Ｚｏｕｋｉｎｇです。
今回僕は某サイトのＢＢＳで大会に参加してきました。
大会名はぽけりんぴっく。参加者は19名のトーナメント制です。
大会に参加するのは六世代の夏休み杯以来ですね。
七世代に入ってからも仲間大会などの企画は何度かあったのですが、予定が合わず参加できずにいました。
この大会のルールは事前に5パートナーズを登録し、試合ごとに自由枠一体を加えたパーティで戦うというものです。
僕の5パートナーズはこんな感じになりました。
まずはパートナーズの選定理由ですが、オノノクスとリザードン。この二体はお守りです。
はっきり言って僕はポケモン七世代環境のパーティの組み方に慣れていません。
使ってみたいけどまだ試したことのないポケモンも沢山います。
大会という場で使い慣れないポケモンで戦おうとするといい結果には結びつかないんじゃないかなと思います。
そんなわけで六世代から使い慣れたこの二体は確定としました。本音を言えばガブ使いたかったですけど。
夏休み杯の8パートナーズルールは相手に応じて、積み構築にしたりサイクル構築にしたりとカスタマイズできましたが、今回はパートナーズが少なくそこまでの応用は利きません。
パーティの完成形を意識しながらパートナーズを組む必要があると感じました。
まず僕のパーティのコンセプトはサイクル構築にすると決めました。
そしてリザードン対策枠のアシレーヌ。リザがＸかＹかの読みを発生させず初手対面で処理できます。
最後にタイプの違う二枚の受けポケモン、クレセリアとテッカグヤを加えて完成です。
この二体の受けポケモンを採用した理由は、ポケモン七世代環境を支配するＺ技という存在を強く警戒したことによるものです。
上から殴られるサイクル構築において最も恐ろしいのは予想外の役割破壊です。
そして七世代環境ではＺ技のお陰で役割破壊が容易に行われるようになりました。
例えばバシャーモの対策をアシレーヌで行う。それがレート用パーティなら間違ってない判断です。
たまに草Ｚバシャーモのような地雷型に役割破壊されることもありますが、何百戦とするレート戦の中でほんの数戦それで落としたとしても高レートには辿り着けます。
しかし大会は違う。こちらの5パートナーズを確実に対策されるであろうメタゲームの舞台でこういった役割破壊の存在は無視できません。
クレセリアはガブリアスの対策に使おうにも、剣舞ドラゴンＺガブには押し負けてしまう。
テッカグヤは剣舞ホノオＺガブに負けてしまう。しかしガブリアス一体ではこの二体両方を突破することは不可能です。
隙を生じぬ二段構え、これにより役割破壊をケアできる構築にしようと僕は考えました。
クレセリアとテッカグヤは自慢の数値により、物理受けも特殊受けもどちらもできます。相手に応じたカスタマイズ性の高さでパーティの対応力を上げることができます。
最後に自由枠。ここまでで電気の一貫と胞子の一貫があることはわかっているので自由枠はそこを切れるポケモンを考えています。
相手の電気枠を止める地面タイプ、あるいは草タイプ。
本命はメガフシギバナですね。自由枠に相手の想定外のフシギバナをぶつけてその耐久で詰ませる。そんな風に考えています。
さて、一回戦の相手は山奥さん。
お相手の5パートナーズはこんな感じです。
まずは一体づつ型を予想していきます。
襷を持たせて電磁波を採用しオノノクスやリザードンなどの竜舞全抜きを止める役割でしょうか？
技構成は電磁波祟り目はほぼ確定、鬼火や凍える風採用はやや可能性が低いと見ています。電気の通りのいいこちらのパートナーズに対し10万ボルト、あるいはリザードンＸＹどちらにも通るパワージェムのどちらかを持っているでしょう。
勿論道連れも警戒していきます。
レートで見るような普通の型のコケコなら何が来てもおかしくないかなと。草結びを持っている可能性は低いと思うので自由枠にマンムーでも入れれば対策できるでしょうか？
リザードンストッパーになれる襷かスカーフが濃厚かなと。
型はＨＢでもＨＤでもＨＣでも何でもありそう。突破が難しいので自由枠で対策します。
基本はメガかなと。こちらもコケコ同様、レートで見るような普通の型でしょう。強いて言うなら馬鹿力採用の可能性は低いと思います。
相手のパートナーズを見るにバシャーモやテテフがかなり通りそうに見えるので自由枠でそこの対策をしてくるかもしれません。あるいはこちらのアシレーヌを受ける草枠。
相手の自由枠予想は草枠の何か、バシャーモに強いレヒレやヤドラン、あるいはテテフに強いギルガルド。ここらへんを想定します。僕の自由枠ですが、電気の一貫を止められる地面タイプを選びたいと思います。
候補としてはこのあたり。
マンムーはコケコに強いだけでなくガブにも刺さる。ポリ2相手に地割れの試行回数を稼げますね。
ハガネールは炎の牙でハッサムに打点を持てる。一撃技を覚えないのが難点ですが。
ドリュウズは型破りによりムウマージの浮遊も無効化し、型破り地割れが全員に一貫します。ポリ2のトライアタックを半減できるのも魅力ですね。
今回の自由枠はドリュウズに決定しました。
ではパーティ紹介に入ります。
オノノクス＠拘りスカーフ 型破り
意地っ張り 151-218(252)-110-x-91(4)-149(252)
逆鱗、地震、ダブルチョップ、シャドークロー
最近レートで出番のないブラックオノノクス。
ダブルチョップで襷ガブをほぼ落とせ、コケコも地震で処理可能。
技構成の残り一枠ですが、ハッサムやポリ2もいる為あまり逆鱗を打ちたくなくハサミギロチンも試行回数を稼げそうにないのでムウマージに打てるシャドークローとしました。
Ｄに4振ることで臆病ムウマージの祟り目は確定で耐えます。襷ムウマージとの対面で電磁波→祟り目を耐えて、シャドークロー二発で処理可能になります。痺れなければ。
リザードン＠リザードナイトＹ 猛火→日照り
控えめ メガ後:185(252)-x-107(68)-223(188)-135-120
火炎放射、ソーラービーム、目覚めるパワー氷、羽休め
相手のパートナーズを見るとリザＹがとても動きにくそうに見えます。ステロは撒かれるし、コケコポリ2マージとどこからでも電気技が飛んで来そう。
それでも自由枠に高耐久水ポケが来たらまずいと思いＹを採用しました。
陽気ガブの岩石封じを確定で耐えるくらいＨＢに振り、残りをＣに。
Ｓラインはリザより早いムウマージコケコガブ、そしてリザより極端に遅いポリ2ハッサム。自由枠予想も遅いポケモンばかりだったのでＳは無振りとしました。
アシレーヌ＠アシレーヌＺ 激流
控えめ 183(220)-84-94-195(252)-136-85(36)
うたかたのアリア、ムーンフォース、アクアジェット、守る
ポリ2意識で少しＳに振ったアシレーヌです。
自分の構築記事のアシレーヌがＳ20振りだったのでそれ抜き抜きまで。
技スぺが余ったので守るを入れました。これは役割破壊Ｚ技を警戒してのものです。
例えばアシレーヌガブリアス対面で有利だと思って居座ったらジメンＺで崩されたりしないようにということですね。
守る貫通地面Ｚ＋通常地震くらいはほぼ耐えます。
他にもコケコアシレーヌ対面でドリュウズバックを読んだガーディアン・デ・アローラなどを警戒し、守るで様子見できるようにします。
この守るという技はメタゲームにおいて技スぺが余れば積極的に採用したい技ですね。
クレセリア＠防塵ゴーグル 浮遊
図太い 227(252)-x-189(252)-95-151(4)-105
サイコキネシス、冷凍ビーム、月の光、瞑想
自由枠にガッサやビビヨン、フシギバナなどが来ても対応できるようにしたゴーグル瞑想クレセリアです。
相手にハッサムが居るのでやや出しにくいです。
テッカグヤ＠食べ残し ビーストブースト
図太い 203(244)-x-170(252)-129(12)-121-81
火炎放射、目覚めるパワー氷、守る、どくどく
ガブハッサムを受ける毒守テッカグヤです。
相手のハッサムは炎技を警戒しカグヤからは逃げるでしょうし、ハッサム以外のメンバーには毒が通るので思考停止で毒を打っていこうと思います。
守るはＺ空かしも兼ねています。コケコカグヤ対面でドリュウズ引き読みのガーディアン・デ・アローラを打たせたりできれば大きいですね。
ドリュウズ＠フィラの実 型破り
意地っ張り 185-199(204)-80-x-117(252)-115(52)
地震、地割れ、岩石封じ、ステルスロック
ポリ２に投げて型破り地割れの試行回数を稼げるようにしたＤ振りフィラの実ドリュウズです。
ドリュウズの一撃技は試行回数を稼ぎやすいので信頼しています。
ガーディアン・デ・アローラを警戒するならＨＰを４ｎにしてフィラの実を発動させやすくすべきなのかもしれませんが、コケコのガーディアン・デ・アローラ＋マジカルシャインは耐えるので問題ないと考えました。
ここまでＤに振ると臆病ムウマージのマジカルフレイムも二耐えします。
Ｓラインは岩石封じ一発で最速ムウマージ抜き。鬼火が少々恐いので当初はラムを持たせる予定でしたが、どうにもポリ2の攻撃を耐える回数に不安があったのでフィラの実に。
僕のパートナーズに鬼火はあまり刺さらないので、持ってない可能性が高いと割り切りました。
残りをＡに振ることで自由枠に予想外のポケモンが来ても汎用性を損なわないようにしました。ガブに対しても地震で確定二発なので何度も受け出しを許しません。
今回の選出は相手のムウマージに不利対面をとると辛いので、先発にドリュウズを出します。
ドリュウズでコケコとポリ2とマージの相手をしつつ、テッカグヤでガブとハッサムの相手をする。
選出はドリュウズ、テッカグヤ、最後の一体は相手の自由枠を見てから考えます。
では対戦当日の見せ合いに移りましょう。
相手の自由枠はアシレーヌ。
おお、結構予想外のところが来ました。でもバシャに強い枠って考えればなくはないのかな？
選出は当初の予定通りドリュウズカグヤ確定。残り一体を誰にするか。
アシレーヌの突破にリザードンを使うべきでしょうか？ もし相手がアシレーヌを先発で投げてくるなら、リザードンのソーラービームで削ってドリュウズの地震圏内に入れたい。
そうなれば残りは2対2のサイクル戦に持ち込める。
けどそれは先発アシレーヌ一点読みすぎますね。他のポケモンが来た時にケアが利かない。
一番ケアの利く選出は何か？ 恐らくアシレーヌはクレセで受けられるんじゃないかなと思います。
予定通り先発はドリュウズ、裏にテッカグヤとクレセリア。この選出でいこうと思います。
それでは山奥さん、対戦宜しくお願いします。
相手の先発はガブリアス、こちらはドリュウズ。
この対面、相手の選択は恐らく岩石封じかステロだと思います。
しかしもし地震を打たれればドリュウズが倒されコケコを誰も止められなくなる。居座るのはリスキーですね。
ここはテッカグヤに交代します。
相手のガブリアスはステルスロックを撒いてきました。
ふむ、この動きは襷ガブと考えていいでしょう。
剣舞がないとわかれば大分楽です。恐らく相手は交代してくるでしょう。
ここは予定通り毒を打ちます。誰が来ても毒は通る。勿論、ここでハッサムを投げる筈もないですし。
次のお相手の選択は交代、カプ・コケコが現れエレキフィールドを展開します。
テッカグヤは毒を打つ。毒は見事命中し、コケコを猛毒にします。
次のターンは守るを選択しましょう。
お相手は次のターン、コケコを引っ込めアシレーヌを投げます。
こちらは守る失敗。
恐らくドリュウズバックを読んでの行動でしょう。
これで相手の選出が全て割れましたね。
警戒していたハッサムもムウマージもポリゴン2もいないのは意外でした。
これ瞑想クレセリアが凄く通りますよ。
プランを変更。もうサイクル戦はしません。
ドリュウズとカグヤで削れるだけ削って、死に出しのクレセリアで詰める方針にします。
次のターン、アシレーヌは先手をとって泡沫のアリアを放ち、テッカグヤを4割ほど削ります。テッカグヤは毒を打ち、アシレーヌを猛毒にする。
ふむ、ダメージ的に火力強化アイテムなどはなさそうですね。恐らくＺ持ちでしょう。
次のターンはテッカグヤは守る。アシレーヌのアリアを防ぎます。
テッカグヤは食べ残しで少しづつ回復し、アシレーヌは猛毒で削れていく。
次のターンは二連守るになってしまうのでＺを打ってきそうですね。
ここで二連守るが成功すれば美味しいのでは？ テッカグヤのウェポンは火炎放射とめざ氷しかないので、攻撃するよりも2連守るに賭けた方がリターンが大きいと思います。
次のターン、こちらは守るを選択するも失敗。相手はアリアでカグヤのＨＰを黄色ゲージまで削ります。
このターンでエレキフィールドは切れます。
Ｚは打って来なかったですね。次は守るが確実に成功するので守りましょう。
ここでお相手はアシレーヌを引っ込め、コケコを繰り出す。
こちらは守る失敗。
毒の蓄積を嫌っての交代でしょう。
エレキフィールドが再び展開され、コケコにも二度目の毒ダメージが入ります。
次のターンは安定の守る。コケコのボルトチェンジを防ぎます。
食べ残しによりテッカグヤの体力は緑ゲージまで回復。
ここは余裕でドリュウズに引けるところですね。
こちらはドリュウズに引く。僅かにステロダメージで削れるも、相手のボルトチェンジを無効化し無償降臨できました。
これでコケコは毒ダメージにより残りＨＰが9/16となります。
もはやステロを撒く必要はないですね。地震で相手に負担をかけていきましょう。
コケコが居座るなら落ちる。アシレーヌにも引けない。
引けるとしたらガブくらいでしょう。それでも地震で半分以上は削れます。
次のターン、相手はコケコを引っ込めガブを投げてくる。
ドリュウズは地震を起こし、ガブのＨＰを6割削ります。
さて、ここでテッカグヤに引くべきかどうか。
交代を読まれるとテッカグヤがステロダメプラス逆鱗二発で倒されかねないですね。
ドリュウズはもう切って構わないでしょう。ここは突っ張ります。
相手の選択は地震、攻撃を受けドリュウズはダウンします。
ここからクレセを死に出ししていいものか。
クレセで瞑想を積んで詰められると思いますが、アシレーヌのアンコールやコケコの挑発などの不安要素もあります。
ならアンコール解除用にテッカグヤを残すのもありなのでは？
いや、ここでテッカグヤを出して相手を削るだけ削ってクレセで詰める方向でいきましょう。
それにラス1を隠すことで相手が何らかの深読みをしてくれる可能性もあります。
こちらはテッカグヤを死に出しします。
相手のガブはめざ氷圏内、ここは目覚めるパワーを押しましょう。
相手はガブを引っ込めコケコに交代。めざ氷と毒で僅かに削れます。
こちらのラス1がわからない以上、迂闊にガブを捨てるわけにもいかないという事でしょう。
次のターンは守る。コケコのボルチェンを防ぎます。
この毒ダメージでコケコの体力は赤ゲージ。2連守るを成功させれば次のターンで倒せるかもしれませんね。
次のターンもこちらは守るを選択。
しかし守る失敗し、コケコはボルトチェンジでカグヤを倒して帰っていきます。
ボルトチェンジで手持ちに戻った場合ターン終了時の毒ダメージは受けない。相手はガブリアスを出してきました。
こちらはラストのクレセリアを死に出しし、ステロダメージが入ります。
手数の上では3対1、しかしここからクレセリアは無双できるでしょう。
相手のガブリアスは逆鱗でクレセを削る。クレセの体力は6割程度残ります。
こちらは瞑想を選択。
次のターンも逆鱗を受けた後、月の光で回復。ＨＰは7割ほど。逆鱗は終了し、ガブリアスは混乱します。
次のターン、相手はガブを引っ込めコケコに交代。こちらは月の光で体力をマックスまで回復します。
恐らくコケコでボルトチェンジをしつつ毒ダメージを回避する狙いでしょう。
ガブリアスに引かれた場合を考えて冷凍ビームを打ちましょう。
このターン、相手が選択したのは10万ボルト。クレセを4割ほど削ります。クレセの冷凍ビームでコケコはダウン。
この火力、どうやらコケコは眼鏡だったようですね。
相手は死に出しでアシレーヌを出してくる。ＨＰは4割ほど削れています。
こちらは一度月の光で体力管理をし、次のターンサイキネで削ります。
その間相手は二連続でムーンフォース。
いよいよ相手のアシレーヌの体力は赤ゲージまで減りました。次のサイキネで倒せます。
ここはサイコキネシスを選択。
相手はアシレーヌを引っ込める。ガブリアスを繰り出してきました。
サイコキネシスがガブリアスにヒット。体力をミリまで削ります。
うわあ、あれ残りＨＰ１とかじゃないですか？ あとちょっとで落とせてましたよ。
このクレセリアの持ち物は防塵ゴーグル。ゴツメなら勝ってたとかいう展開になったら悔しいですね。
相手のガブリアスの技構成はステロ、地震、逆鱗、あと一枠なにか。
恐らく岩石封じでしょう。クレセリアのＳを下げアシレーヌで上をとれるようにする。お相手は絶対それを考える筈です。
ならばこちらは体力を確保することが大事。月の光を選択します。
次のターン、相手のガブリアスの岩石封じを打つもそれが外れる。クレセは月の光でＨＰを満タンに戻します。
これは美味しい。次でガブを倒しに行きましょう。
ガブリアスの岩石封じ、クレセの体力を僅かに削る。そしてクレセのサイコキネシスでガブリアスを突破。
さあ、勝負はいよいよ最終局面ですよ。
相手が死に出しで繰り出すのはＨＰ赤ゲージのアシレーヌ。特性の激流で水技の威力が上がり、さらにクレセリアの上をとれる状況。
こちらの選択肢は一つしかない。敵の攻撃を耐え、サイコキネシスでトドメを刺します。
最後に相手が放った技はＺ技！ わだつみのシンフォニアです。
クレセリアのＨＰゲージが減るも、体力を4割ほど残し踏みとどまる。
そして反撃のサイコキネシス。アシレーヌの体力は尽きました。
初戦突破。山奥さん、対戦ありがとうございました。
