ぽけりんぴっく三回戦 VSソルさん

ぽけりんぴっく三回戦、今回は準決勝の様子をお届けします。
今回の対戦相手はソルさん。実を言えばこの人と戦ってみたいと思っていました。
ソルさんは一回戦では自由枠の高速移動エンペルトで三タテし、二回戦では自由枠にカプZテテフを採用して相手の鋼枠を潰して早々にサイクルを崩していました。
相手に刺さる自由枠のチョイスが非常に上手いという印象です。
そんなお互いの6パートナーズはこんな感じです。

f:id:zouking:20170618224148j:plain

f:id:zouking:20170630194503j:plain

 相手の自由枠予想ですが、正直わかりません。そもそも今大会全く自由枠予想当たってないし。
パッと見て相手はテッカグヤが辛そうという印象を受けますが。
ガラガラはタイプ上カグヤに有利とはいえ遅いため宿みがにハメられかねないですし。だとするとカグヤの身代わりを壊しつつS逆転を狙えるニトチャガラガラとか来るかもしれませんね。
あるいは素直にカグヤに強い炎か電気タイプの自由枠でしょうか?
ソルさんならきっと僕の想像もつかないような予想外の自由枠をもってきて驚かせてくれる気がします。楽しみですね。
こちらの自由枠はガラガラを受けてサイクルを回せる物理受けポリゴン2を採用します。
基本選出はポリゴン2、モロバレルテッカグヤ。この三体でほぼほぼ受けまわして勝てるのではないでしょうか?
クレセリアの突破が辛そうですが、クレセリアはよっぽど特殊な技構成でもない限りテッカグヤに勝てないので最悪PPを枯らします。
前回の試合は基本選出以外を疎かにした結果、予想外の自由枠にかき乱され苦しい試合展開となったので今回は残り3枠もきっちり選出するつもりで考えます。

f:id:zouking:20160905010638g:plain

ポリゴン2@進化の輝石 ダウンロード
図太い 191(244)-x-156(252)-127(12)-115-80
10万ボルト、シャドーボールトリックルーム、自己再生

 

ギャラドス意識の十万とガラガラやクレセミミッキュに撃てるシャドーボールを採用。
サイクルを回すため自己再生も確定として、ラスト一枠は特に入れたい技も思いつかずアシレーヌと相性のいいトリルとしました。
最初は瞑想クレセに刺す悪巧み採用を考えていたのですが、ポリ2は悪巧みを覚えないと知り諦めました。
特性はギャラドスの威嚇を跳ね返せるトレースも候補に挙がりましたが、ガラガラ意識でDLに。

f:id:zouking:20170516183744g:plain

モロバレル@イアの実 再生力
のんき 220(244)-x-134(252)-105-102(12)-40
守る、ギガドレインクリアスモッグ、イカサマ

 

この試合の為に連れてきた追加メンバーモロバレル
ミミッキュに安定して後投げできるHBにしました。
剣舞ミミッキュに撃つクリアスモッグ、ガラガラを削るイカサマ、ギャラドスに撃つギガドレイン
胞子はどうせ対策されているので、Z技を空かせる守るを採用しました。
六世代ダブルの流用個体なのでS個体値は適当ですが最遅ガラガラより遅ければ何でもいいです。

f:id:zouking:20170614011127g:plain

テッカグヤ@バンジの実 ビーストブースト
慎重 204(252)-135(108)-123-x-154(148)-81
ヘビーボンバー、地震、眠る、寝言

 

ヘビーボンバーで無振りマンムーを確定一発にできるまでAに振り、残りをHDに割り振った慎重テッカグヤ
地震はカグヤに後投げされるであろうガラガラや自由枠の電気タイプに撃つ技です。
また自由枠に10万持ちテテフが来ても10万ボルトは二耐えします。僕のパートナーズ的に拘ってるテテフは来ないと思うので眼鏡は切っていいかなと。
実は対戦直前まで眠るの技マシン探してたとか言えない。

(当時の僕はヘビーボンバーの威力を120として計算していますが、よく考えるとマンムーって重いからこれ違くない???)

f:id:zouking:20170516183547g:plain

アシレーヌ@フェアリーZ 激流
控え目 164(68)-84-118(188)-195(252)-136-80
泡沫のアリア、ムーンフォースアクアジェット、アンコール

 

Cに特化して残りを物理方面に硬くなるように降りました。
意地っ張りギャラドスの飛び跳ねるZは37.5%の低乱数。臆病ジャローダリーフストームは最高乱数切り耐え。
火力も削れないので耐久調整は色々妥協しています。
アシレーヌZを打ちたい相手もいなかったのでフェアリーZを採用しました。アンコールはクレセのような耐久ポケモンに何かしら邪魔をしたり、マンムー地震やステロを縛ってリザの起点にしたりできればいいなと。
冷静じゃない理由は育成が間に合わなかったからです。
僕のモロバレルを意識して相手が飛行Zギャラを連れてくる可能性は十分あり得るので注意が必要です。

f:id:zouking:20160724193439g:plain

リザードンリザードナイトX 猛火→硬い爪
意地っ張り メガ後:173(156)-182(124)-131-x-105-149(228)
フレアドライブ、雷パンチ、ニトロチャージ、剣の舞

 

初手でマンムーと対面してもニトチャで襷を潰しつつ岩石封じのSダウンをプラマイゼロにできるよう調整しました。
耐久面はミミッキュのフェアリーZ+かげうち耐えまで振ってます。
Aを削ってますがクレセリアなどの前で剣舞を積めるのでさほど問題ないと判断しました。
ガラガラ以外の相手パートナーズには殆ど対面から勝てると思います。ジャローダに麻痺をもらう展開になっても、ジャローダさえ倒してしまえばオノノクスが動きやすくなります。
相手からしたらリザードン対策はかなり難しいと思います。パートナーズ相性的にXもYもどちらもありえますし。
こちらとしては自由枠にヒードランを連れてこられると少し嫌な気もしますが、相手のパートナーズにガラガラがいるため地震持ちリザXの可能性を相手は無視できないと思います。
そこまで考えるならリザードン対策はヒードランでは不十分だと考えるのではないでしょうか。

f:id:zouking:20160829234734g:plain

オノノクス@ドラゴンZ 型破り
陽気 151-199(252)-111(4)-x-90-163(252)
逆鱗、地震、けたぐり、剣の舞

 

特に調整も何もない最速ASオノノクス
相手のパートナーズのジャローダ以外の上を取れるので竜舞ではなく剣舞を選択しました。
クレセ、ガラガラ、ギャラドスの前で積めるのでそこそこ選出しやすいのではないかと思ってます。ギャラドスはZ型だと積んでる暇がないですが。
陽気オノノクスの火力は意地っ張りガブとほぼ同等。剣舞後の逆鱗ZでHB特化クレセも高乱数で飛ばせます。
けたぐりはマンムー、メガギャラドスへの最高打点。地震は剣舞後にガラガラを倒す用ですが、ミミッキュに打つシャドークローとも迷いました。
相手のミミッキュが耐久に厚く振ったトリルミミッキュの可能性は十分あるので、剣舞地震で倒せるかやや不安です。

 

パーティ紹介は以上です。
前回のパーティは自信をもって試合に臨めましたが、今回は勝てるかわからないですね。
相手の自由枠が全く予想できません。
でも相手はあのソルさん、どんな試合になるにせよ楽しい試合であることは間違いないと思います。
それでは対戦当日の見せ合いに移ります。
ソルさんが連れてきた自慢のパーティ。一体どんなポケモンなのでしょうか?

f:id:zouking:20170630194729j:plain

f:id:zouking:20170630194750j:plain

ガラガラが抜けて自由枠ウツロイド。意外でしたね。
確かにリザードンに強いポケモンですが、意外に普通のポケモンを持ってきました。
選出を考えます。
マンムーミミッキュウツロイドジャローダに強いテッカグヤは確定。
クレセ、ギャラドスを抑えるポリゴン2も外せないでしょう。
残り一枠。アシレーヌの刺さりは悪くないように見えます。
ステロ要員のマンムーウツロイドが初手に出てくるなら、そこにアシレーヌを合わせて早急に処理したい。
出し負けても裏のカグヤポリ2に引いて十分ケアが効く。
こんなパーティとレートで当たったなら凄く初手にアシレーヌを投げたくなります。
でも相手はソルさん。そこに罠があるのでは? 自由枠ウツロイド、これはむしろアシレーヌを誘う為の構築に見えてきます。
初手アシレーヌを誘って眼鏡ヘドロウェーブや毒Zでアシレーヌを返り討ちにする。そんな罠が仕込まれている気がします。
決めました。ラスト一体はモロバレルにします。
ミミッキュジャローダに強くテッカグヤの過労死を防ぐ。
基本選出のこの三体で相手の六体全てに対応可能だと思います。
相手の先発がマンムーウツロイドだと読むならこちらの先発はテッカグヤにしましょう。
それではソルさん。対戦よろしくお願いします。
さあ、初手対面。

こちらはテッカグヤを投げます。相手の繰り出すポケモンウツロイド
相手のウツロイドのNNはめざほのおです。めざ炎、そんなNNつけてもめざパを持っているとは限りません。
ここは恐らくステロを撒いてくるでしょう。でもカグヤのヘビーボンバーでウツロイドを襷まで削れば状況はまだ五分と言えるでしょう。
こちらはヘビーボンバーを選択。そこで相手が先に動きます。
相手トレーナーが不思議な踊りを始める! ここでZ技だと!
毒Zを打つ場面ではない。一体何を?
相手のポーズは電気Z! ウツロイドスパーキングギガボルトを放つ!
うわああ、めざ炎とかいうNNのせいで完全に失念していました。ウツロイドは電気技を覚える。
10万Zなのか雷Zなのかは不明ですが、ひょっとして初手にアシレーヌを投げていてもこのZ技で仕留める調整だったのかもしれません。
電撃がテッカグヤに命中。
けどひょっとしてこれ耐えません? このカグヤはテテフの10万を二耐えするくらいDに振ってるんですよ。
カグヤのHPゲージがみるみる減っていく、それが赤ゲージで止まった! 残りHP14、そしてバンジの実を食べてHPが半分回復。
こんな綺麗にバンジの実が発動するとは思ってませんでした。
さて、相手のウツロイドが襷でないことはわかりました。ここでテッカグヤは反撃のヘビーボンバーを放つ。
ウツロイドのHPは一撃で削り取られダウン。この試合、まずはリードしました。
ビーストブーストの発動により、テッカグヤの特防が1段階上昇。
相手は死に出しでミミッキュを繰り出します。
ふむ、カグヤのHPは半分程度。ミミッキュに対しても不利ではありませんが、変に剣舞の起点にされるくらいならモロバレルに引いた方がいいのでは?
相手のラスト一匹はなんでしょうか? 考えてもわかりません。もしマンムーがいたならここでカグヤを残すことはとても大事です。
ここは引きます。どんな型のミミッキュであってもモロバレルで処理可能。レートで何百戦も使ってきたこのポケモンを信じますよ。
テッカグヤを引っ込めモロバレルを投げる。相手のミミッキュは呪いを選択。モロバレルが呪われHPが1/4削られます。
呪い型、でもモロバレルには再生力があります。交代を繰り返せば最低限の損失でミミッキュを処理できる筈。
次の相手の選択は身代わりでしょうか? それとも痛み分け? とにかくここは化けの皮を剥がしに行きましょう。イカサマを選択。
次のターン、相手は交代しクレセリアを投げてきます。モロバレルのイカサマがクレセを2割ほど削る。
そしてゴツメダメージと呪いダメージでバレルのHPが半分を切ります。
ラスト一体はゴツメクレセでしたか。どくどくを持ってないならポリ2で対応可能。仮に持っていてもこの場面で毒は打たない。
ここはポリ2に交代します。

次のターンはモロバレルを引っ込めポリ2を投げる。
ポリゴン2のダウンロードが発動。相手はゴツメクレセリア、HB振りだとするなら。
予想通り、ポリ2の特攻が1ランクアップしました。
クレセリアは冷凍ビームを打って、僅かばかりポリ2を削ります。
次のターン、クレセの冷凍ビームを耐えポリ2のシャドーボールが炸裂します。
クレセのHPは半分ほどまで削れ黄色ゲージに。
ふむ、イカサマのダメージもあってこれならシャドーボールで4割ほど削れる感じでしょう。
このままシャドーボール連打でいいでしょう。月の光を打ってもすぐにPPが尽きるだけです。
恐いのはここで凍らされることですね。どうしても試行回数与えてしまうので、仕方ないのですが。
クレセリア、三度目の冷凍ビーム。ポリゴン2は凍りついた。
あっ。
どうしましょう。ポリ2のHPは7割ほど残ってます。溶けるまで粘って、溶けた瞬間に自己再生というのも悪くない。
クレセのHPは半分ほど、ここは確実に月の光を打つ場面です。
手持ちを確認、モロバレルのHPは7割ほど。ここは一度モロバレルに引いてすぐにポリ2へ戻し再生力で回復しましょう。
ミミッキュに対していつでもバレルを後投げできるHPを確保しておきます。
こちらはバレル交代、相手の選択は月の光。クレセのHPはほぼ全回復しました。
その後こちらはポリ2に引き、相手はサイキネを連打してきます。
ポリ2のHPが赤ゲージになるまで数ターン粘りましたが、氷は溶けません。そこでこちらはテッカグヤに戻します。
クレセのサイキネを受けてカグヤのHPは黄色ゲージに。持ち物がバンジの実だったからカグヤにはこれ以上再生手段がないと思われてるのかもしれません。
ここでこちらは眠るを選択。HPを全回復。
これは相手も予想外でしょう。
次のターン、相手はミミッキュへバック。こちらは寝言を選択し、テッカグヤは寝言でヘビーボンバーを引きます。
ミミッキュの化けの皮が潰れ、残りHPは半分。
ミミッキュに対してこちらはモロバレルバック、同時に相手はクレセに戻してきます。
即座にこちらはカグヤに戻しましょう。
ここからは長期戦を覚悟します。クレセのPPを枯らしますよ。
カグヤがヘビボンを放てばゴツメダメージを受けますが、眠るでいくらでもリカバリーできる。
カグヤが起きてるタイミングで凍らされたりしない限り勝てる筈です。
一試合に二度も凍らされるなんてありえません。
相手はミミッキュに引いてもすぐに倒されるとわかっているようで、クレセで居座ってきます。
クレセリアの技構成はサイキネ、冷ビ、月の光、そしてラスト一枠は寝言でした。
どうやらこれで胞子の対策をしていたようです。
眠ってないクレセが寝言を打ってターンを消費するあたり、相手もPP勝負を理解しているのでしょう。
相手はミミッキュに引けない。こちらはカグヤとバレルで回して相手のPPだけを削ることができる。
この展開も想定したうえでカグヤのPPは地震以外全てマックスに増やしてきました。
まず目標は月の光を枯らすこと。
といった具合に数十ターンの攻防の末、相手は降参を選ばれました。
ソルさん、対戦ありがとうございました。