第5回真皇杯を振り返る ~東北・オンライン予選編~

前回の記事

真皇杯振り返り記事の続きです。

東北予選

8月後半、各地で真皇杯地方予選が開催され続々と本戦出場者が決まっていく中、僕は時間的距離的な事情から遠征できず、その期間レートに潜って構築を磨いていました。
ランドロスの叩きの枠は北陸予選が終わってすぐどくどくに戻しました。
どくどくじゃないと鬼羽リザ他多くの数値受けがキツくなると感じたことが理由です。
北陸予選の後、すぐにメインロムをレート2000に載せたものの同じ構築をサブロムで使うとバシャーモ重すぎ問題に直面し伸び悩みました。
メインが2000に載ったのは単にバシャーモガッサロップとマッチングしなかった運の良さによるもの。
特にステロ+バシャーモ展開が辛く、リザYも結局対策にはなってませんでした。
その後、リザの枠にもっとバシャーモに強く選出に組み込みやすいポケモンを模索しました。
ゴツメミミッキュ、ラムイワパレス、HBスカーフアグノムメガジュペッタなど。
実際に使ったものから考察段階でまとまらなかったものまで。
そして最終的にガッサバシャに強めで選出に組み込みやすいHS両壁レヒレを採用。

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カプ・レヒレゴツゴツメットor光の粘土
臆病 177(252)-x-136(4)-115-150-150(252)
ムーンフォース、挑発、リフレクター、光の壁

 

持ち物は粘土とゴツメを試していましたが、最終的にゴツメを触らせたい仮想敵であるガッサガルーラがそこまで多くなく粘土の方が汎用性が高いという結論に至りました。
21チャレの試合では相手のメタグロスがゴツメを触って勝手に退場していきましたが、ホントは壁下で裏のオノノクスの起点にしたかった。
だから絶対粘土の方がいいです。
結局シーズン16は2100に載れず終了。

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アーゴヨンも長いこと使い続けましたが、相手にステロを撒かれてサイクル戦になったときのスリップダメージが辛く総合的に考えてZの方が強いという結論に帰ってきて毒Zに戻しました。
東北予選まで残り1週間。
高レート帯でバシャーモが少ないとは言え、オフで勝つという目標の為にはバシャーモに強くしたい。
そもそもムンフォワンウエポンレヒレバシャーモに強いかが疑問です。
同じことをやるならバシャガッサをワンウェポンで睨めて、ステロ+メガバシャの地震耐え調整まで耐久に振った意地っ張りHBブレバコケコの方がいいのではと宇宙開発に乗り出そうとしたところで、それを使う前にもっといいバシャーモ対策を思いつきました。
シーズン終了直後の解放感からアイディアが降ってくるってことありますよね。
その時考えたポケモンがこちら。

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カイロスカイロスナイト
意地っ張り 141(4)-227(252)-143(20)-x-111(4)-154(228)
八つ当たり、電光石火、剣の舞、身代わり

 

(意地ガルーラの親猫だましを7割くらい身代わりが耐える。準速100族抜き抜き)
メガカイロススカイスキンという強力な特性が6世代で猛威をふるい、7世代において弱体化されたことはあまりに有名でしょう。
これによりスキン電光石火がメガバシャーモに確定耐えされるようになってしまった。
バシャーモに強いポケモンを探していて、カイロスは何度か頭に浮かびました。
しかし考察する度に電光石火の威力不足がネックになっていた。
しかし考え方を変えます。
僕の構築でよくある負けパターンとしては、初手のランドでステロを撒き、相手の1体目でランドが削られる。
1体目を倒したところで死に出しバシャーモに加速されランドが倒される。
こういうケースが非常に多い。
しかしそれならステロ+フレドラ反動でバシャーモが石化圏内に入ることが多いのでは?
またこの時、身代わりを上手く使えるポケモンが強いと思っていました。
例えば身代わり持ちゴーストはキノガッサを起点にできるみたいな発想ですね。
一時期リザYと組ませて試していた身代わり瞑想ズガドーンなどはかなりこのイメージに嵌まっていました。
どっかの構築記事からパクった素早さがブーストするHSズガドーンを使っていました。
余談ですが、ズガドーンの身代わり採用はズガドーン界隈ではメジャーですが、界隈の外にはあまり知られてないので考慮されない説があります。
草格闘1/4であるメガカイロスも同じ条件を満たす。
さらに言えばズガドーンミミッキュに弱く選出しづらかったですが、カイロスならミミッキュに強い。
これは日韓交流戦のライバロリの試合を見てて思ったんですが、上からの身代わりでミミッキュのZ透かしを行い、その後のじゃれ影を耐えて2回殴ってミミッキュを処理というムーヴができるポケモンなら身代わりを有効活用できる。
こちらの条件にもカイロスは合致します。
同特性のメガボーマンダより高い攻撃力を持ち、剣の舞による崩し性能を秘めたメガカイロスというポケモン
こいつこそ構築に求めていた最後の一枠にハマるのではないだろうか?
メガボーマンダの特化ギガインパクトフェローチェを確定10匹なのに対し、メガカイロスの特化ギガインパクトフェローチェを確定11匹にできると言えばその凄さは伝わるでしょうか?
少なくとも僕には伝わりません。
カイロスというポケモンはシーズン16の厨ポケ禁止スペレで高い使用率を誇ったらしいですが、スペレ勢ではない僕には縁のない話。
おいおいボーイ! シーズン16スペレはもう終わったぜ。さらに言えば剣盾からはメガ進化自体廃止されるっていうのに今からカイロスを新規育成するのかい?
ああ、それをやるんだよジョニー。全ては真皇杯で勝つ為に。
レートよりも何よりも、今の自分には真皇杯が一番優先すべきことです。
東北予選まであと数日、そして真皇杯自体もあと3週間で終わってしまう。
自分が納得できる構築を完成させる為にはわずかな時間さえ惜しい。そんな時期でした。
結局、カイロス自体は試運転の時間を十分にとれたとは言えません。
選出率は低かったですが、選出した試合は活躍してくれた。
ガルミミガッサやバシャミミ系の対面的な並び、その手の仮想敵とマッチングすれば活躍してくれると信じました。
そして近づく東北予選の日。

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北陸予選と東北予選の参加者は関東ポケ勢ばかりでまるで関東のオフのようだとはよく言われました。
遠征初心者の僕でも行けるくらいには近場ですからね。
ぽけっとふぁんくしょんで確認した東北予選の参加者は確かに知ってる名前ばかりでした。
まず注目すべきは去年の真皇杯準優勝者であるルカリオ使いのZEROさんがいること。
実は関東予選の翌日にはねるオフというオフがあり、僕はその3決でZEROさんと対戦して負けています。
ついでにオンライン予選Aー1の仲間大会でもマッチングして敗北。
ルカリオの処理をアーゴヨンに頼っている僕にとって、ZEROさんの使うルカリオヒードランの並びは非常に見せ合い圧力が強く、今日は当たりたくありません。
またはねるオフではオペラスリスさんにもブロック予選と準決勝で2度敗北しています。
オペラさんも東北予選の参加者、恐らく使用構築ははねるで使ったバトンバシャ軸とは変えてくるでしょう。
最近のオフでオペラさんがよく使ってるのはカバラッキーカグヤの受け回し構築。
こちらも当たりたくありません。
もう一人カバラッキーカグヤの並びを使うティラミスぽけさんという人もこの東北予選の参加者です。
今挙げた三人とは本当にマッチングしたくないですね。
こういうときポケ勢には魔法の言葉があるんですよ。
魔法の言葉「マッチングしないことで対策とした」

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最速で最短で真っ直ぐに一直線にこのフラグを回収するためにいいい!

マッチングしないことで対策とした
意味:結局マッチングしてるし、対策できてないこと

 

実を言うとこの日のZEROさんのパーティにはヒードランがいなかった為、いい勝負には持ち込めました。
ルカリオアーゴヨン対面、大文字で倒しにいくかゲッコウガ下げを読んでヘドウェを押すか。
ゲッコウガカビゴン投げで受かるが、カビゴンルカリオ対面を作るとカビゴンを捨てざる負えなくなる為、こちらの選択肢が減る。
そんな択ゲージャンケンの末に敗北。楽しい勝負ができたのでこれは仕方ない。
これでZEROさんとの戦績は0-3。
ZEROさんとの戦績はゼロサンってね。(抱腹絶倒爆笑ギャグ)
ティラミスぽけさんにはポイヒグロパンガッサにボコボコにされボロ負け。
襷ガッサすら舐めた構築使ってるのでポイヒガッサとか勝てるわけがなかった。
結果は2-3でブロック予選落ち。カイロスの出番はありませんでした。

 

思えばオフの予選ブロック落ちは久しぶりでした。
東予選はジャッジキルで抜け、はねるオフは予選落ちから敗者復活1on1で勝ち上がって抜け、北陸予選では普通に抜け。
オフでは予選落ちした人の為のサブイベントが用意されていることが多いです。
今回の東北予選でもサブイベントのトーナメントが行われていました。
ただ僕はサブイベントに参加するより、決勝トーナメント観戦を優先することが多いです。
この日もトーナメント進出したオペラさんの試合を観戦。
並びはカバラッキーカグヤサンダーという受け回しが得意なポケモンで固められていますが、ゲンガーミミッキュテッカグヤという有限ポケモンの選出が多く、初手ゲンガーが鬼火を撒いて裏に引く動きが多かった印象。
ポケモンというゲームはネット対戦が主流となり、対戦内容がキャス配信などで可視化されているのはごく一握りに過ぎません。
自分の専門外の構築の回し方に関しては知らないことだらけですし、実際に他人の試合を見れば並びから想像できる選出・立ち回りと全然違う動きしていることもあります。
こういった観戦もオフの魅力の一つでしょう。
準々決勝オペラさん対ZEROさん、受け回しの天敵であるルカリオに対し起点回避する立ち回りを通しオペラさんの勝ち。
そしていよいよ準決勝、オペラさんの対戦相手はバンギラスが相棒のよぎすけさん。
東北予選は上位2人が本戦出場権を得られる為、この試合で勝った方が本選進出です。

 

ここでニュースの時間です。
本日午後5時ごろ、東北予選に参加していたよぎすけ容疑者が剣舞ミミッキュ無警戒の容疑で逮捕されました。
よぎすけ容疑者の選出はHBメガバンギラス、HB霊獣ボルトロス、BSズガドーンであり、物理耐久に振っているとはいえミミッキュ剣舞されてミミZを打たれているだけで半壊しそうな選出です。
警察の取り調べによるとよぎすけ容疑者はオペラさんが剣舞ミミッキュを使うイメージがなかったと供述。容疑を認めているとのことです。
被害者であるオペラスリスさんはこの日、バンギラスボルトロスが見えた時点で裏にはミミッキュ受けの駒となるランドロスギルガルドを警戒しており、ミミッキュ剣舞を持っていたが裏が見えていない状態での剣舞を控えていました。
しかしラスト1体がズガドーンだったことが判明、実はミミッキュ剣舞するだけでイージーウィンだったという事実に心に深い傷を負ったとのことです。
ということで準決勝はよぎすけさんが謎の噛み合い方をして勝利。本戦出場権を獲得しました。
ポケモンって不思議なゲームだなって思いました。
3決オペラさん対アクアさん、決勝よぎすけさん対さいの目さんの試合を見届け東北予選も終わり。
台風が近づいているので各自早めの帰宅をする流れになりました。
真皇杯の地方予選もこれで全て終わり、残りはオンライン予選とラスチャレ、そして本戦のみ。
チャンスは残り少ない。オンライン予選で何とか本戦行きの切符を手にしたいところ。
しかしこの日戦ったティラミスぽけさんはオンラインA1の仲間大会を勝ち抜き、A-finalへの参加が確定しています。つまり再戦の可能性がある。
そして東北ベスト8に入ったオペラさんとZEROさんはオンラインBの参加権獲得。こちらも当たる可能性がある。
どちらも参加人数30人弱の大会、マッチングしないことで対策なんて言ってられない状況です。
オンライン予選まで残り1週間。

オンラインA-final

オンラインA-finalの参加者一覧を見て僕は思いました。
知ってる名前ばっかだ。
よく考えればオンライン予選はそういうシステムです。
今までの真皇杯のオンライン・オフライン予選で戦ったことのある人と再戦したとしても珍しくない話。
僕はオンラインA2でfinalへの出場権を獲得したのでA3には参加しませんでしたが、A-finalへの出場権利を持ちながらA3に参加した人もいたらしいです。
ルール上問題はないですし、むしろそうやってA-finalで当たる相手を偵察した方が賢いのだろうと今になって気付きました。
この真皇杯という大会は全国各地の予選を飛び回ることで知り合いも増えるし、ポケモンの知識も経験も深まる。
いずれ再戦するかもしれないライバルについて知ることもできる。
それがこの大会の魅力というわけですね。
僕は今年初参加ですが、日本全国へ遠征して予選に参加しまくる真皇杯ガチ勢がいるというのも納得です。
さて、真皇杯の魅力を理解したところでオンラインA-finalで使う構築を考えるとします。
まずアーゴヨン
アーゴヨンの持ち物は今まで色々試してきましたが今回は何を使うべきか?
これは毒Z一択です。
理由はオンラインA-finalの参加者にピクシー使いのシーベルさんがいること。
A1の仲間大会でマッチングし、ピクシーを舐めた選出をした結果、瞑想小さくなるで詰まされた過去があります。
次に当たるときはしっかりアーゴヨンを選出し、ピクシー対策をしよう。
シーベルさんはシーズン14と15で2100達成、シーズン16も2000達成しており直近3シーズンでほぼ構築を変えていません。
ならば今回も同じ構築を持ってくると見て間違いないでしょう。
あの構築記事は何度も読んだ。
バンギが追い討ちを持ってないこともグロスがアムハンを持ってないことも知っている。
剣舞ランドの処理に気を付ければ、決して不利な相手ではない。
Q.シーベルさんはシーズン17で虫統一を使ってるそうですが、虫統一が来たらどうしますか?
A.虫統一苦手なので泣きます。

アーゴヨンが毒Zならばオノノクスもいつもと同じドラゴンZ型がいい。
カミツルギカビゴンランドロスも使い慣れたいつもの型を持っていくことで汎用性を保ち、ラスト1枠で苦手な相手の対策をすることにします。
次に注目すべきは、オンラインA2のトーナメントで対戦して負けたみかんぽけさん、そして先日の東北予選で戦ったティラミスぽけさん。
二人ともポイヒガッサを使っていました。
シーズン16を通して自分が使った構築はかなりキノガッサに対して薄いです。
しかしオンラインA-finalは参加人数32人という小規模な中でポイヒガッサの使用者が複数人居ることが確定している。これは対策を放置していいレベルではない。
もう一人警戒しなければいけないのは、後にポケモンカレッジで最上位クチート使いとして紹介されることにもなるナインさん。
クチートも現状重いので対策必須。

キノガッサクチートをラスト1枠で見ることを考えると採用するポケモンはやはりフシギバナしかない。
この時点で真皇杯初期の並びに戻ってきました。

メガフシギバナ

フシギバナフシギバナイト
図太い 187(252)-x-183(188)-142-149(68)-100
ヘドロ爆弾、目覚めるパワー炎、宿り木の種、光合成

 

ナインさん意識で臆病眼鏡サザンの悪の波動をほぼ2耐え、みかんぽけさん意識で臆病メガゲンガーヘドロウェーブほぼ2耐えラインまでD調整。
(ヘド爆じゃなくてヘドウェ意識ってあたりホントに個人メタしてる)
ゲンガーを意識するなら地震が欲しいですが、ナインさんのクチートとティラミスぽけさんのテッカグヤに撃つ為のめざ炎、ナインさんのボルトサザンへの打点となるヘド爆が優先度が高く、ティラミスさんのラッキーと打ち合う為に宿り木も切れない。
仕方なくゲンガーは宿り木で見ることにします。みかんぽけさんのゲンガーが催眠などを持ってないと知ってるからこその選択です。 

ナインさんとみかんぽけさんは直近のシーズン16で2100を達成して記事を書いている。
直近シーズンで好成績を出している以上、その構築にも自信があり、中身は変えてこないだろうと読みました。
記事を読んだ感じ、ナインさんのクチートの冷パンは環境メタっぽいのでそこは変えてくるかもしれません。前のシーズンまで剣舞だった枠なので、そこも警戒しておきます。
逆にティラミスぽけさんは最後に構築記事を書いているのがシーズン14であり、その後も構築を試行錯誤しているようです。
東北予選で使っていたポイヒガッサは次に当たる時、いなくなってる可能性もある。
パーティを変えて来るならその時はその時で対応するしかない。
マンダの型は構築記事だと特殊型の印象が強いですが、東北予選では捨て身地震羽根身代わりの物理型でした。(バトルビデオの模擬戦機能で変わりものメタモンを使って確認済み)
人読みを加えるなら、龍舞マンダは使わなさそうといったところでしょうか。
竜舞の無いマンダはカビゴンで受けられる為、ステロを撒いてバナカビサイクルで相手を疲弊させる方針で行くか。

 

選出は
VSシーベルさん……ランドカビアゴランドロスカビゴンアーゴヨン
VSナインさん……ランドカビバナランドロスカビゴンフシギバナ
VSみかんぽけさん……ランドバナアゴランドロスフシギバナアーゴヨン
VSティラミスぽけさん……ランドカビバナランドロスカビゴンフシギバナ
 

こんな感じでいく予定です。
みかんぽけさんに対してはスカーフテテフで壊滅しそうな選出ですが、構築記事の内容通りテテフはZ型から変えてこないと読んでます。
バナがテテフに処理された後、アーゴヨンで切り返すプランで行こう。
バナが睨みを利かせてれば、そもそもガッサを選出されないのでは? という可能性についても考えました。
しかしゲンガー使いのみかんぽけさんも、マンダ使いのティラミスぽけさんもバナを処理した後ポイヒガッサを展開するというプランはありえなくはない。
やはりポイヒガッサの選出は切れない。バナを見せ合い圧力として使うのではなく、きちんと選出したうえでガッサ対策をすべき。それが結論です。
今挙げたメンバーはどういう構築を使ってくるのかわかってる為、メタが空ぶる可能性が低く重点的に考察していました。
他の参加者についても調べてみました。
構築記事を書いていない人もいる。もし書いていたとしてもTwitterにブログリンクを載せていなかったり記事を固定ツイにしていなかったりで見つけられない、そういうパターンもあるでしょう。
過去の地方予選で使った構築は真皇杯ホームページの大会結果から調べることができる。
これを見れば構築の中身はわからなくても6体の並びくらいはわかる。
もし同じ構築と対戦することがあれば、どういう選出をするかシミュレーションをしておきます。
見せ合い画面の1分30秒で考えるよりかは事前に考えておいた方が幾分マシでしょう。
しかし構築を変えてくる可能性もある為、どこまでアテにしていいやら。
たとえ相手が付き合いの長い人であっても、どんな構築を使ってくるのかわからなければ対策の立てようがありません。
今から話すのはちょっとした例え話ですので、個人を特定できるような名前などは出さないでおきます。
例えばですが、三世代統一で複数回レート2100に載っている強者がいるとして、しかもその人は2100達成構築の記事を書いてないクセに他の構築の記事は沢山書いている。
変な型のポケモンも使うし、普通の型のポケモンも使う。
オオスバメを使ってるイメージが強いから、もし構築にオオスバメキノガッサが同居していてもオオスバメが襷だろう。
と、思ったら実はとんでもなく変な型のオオスバメだったりという可能性もある。
そんな人は流石に対策不可能です。
情報がない相手は対策できませんが、逆に情報が多すぎて対策できないタイプもいる。それがあの人です。
しかも三世代統一にはキノガッサバシャーモチャーレムなど、僕にとって苦手な格闘ポケモンがいます。
オンラインA1で当たった時はバシャーモにタテられて負けてるし、今回は本当に当たりたくない。
こういうときポケ勢には魔法の言葉があるんですよ。
魔法の言葉「マッチングしないことで対策とした」

 

オンラインA-finalはスイスドロー5回戦中4勝以上した人がトーナメントへ進み、上位2人が本戦出場権を獲得します。
1回戦、僕はジャラランガにボコられて負け!
うーん、大会に出ると1日1回はジャラランガに負けるノルマがありますね。
そんなことより1回戦で当たったパーティがとても恐ろしかったことを報告します。

ジャラランガリザードンアシレーヌクレセリアモロバレルハガネール

ジャラランガリザードンアシレーヌクレセリアモロバレルハガネール
おわかりいただけただろうか?

過去の自分の並びに刺されるの皮肉が効きすぎて笑えない。
早速後がなくなった状況から何とか3連勝し3-1。あと1回勝てばトーナメントに進出できるところまできました。
そういえば、ひとつご報告があります。
さっき例え話をした三世代統一の方ですが、ここまで好調の4連勝中だそうです。
いやあ、このまま頑張って欲しいですね。
3-1の僕と4-0の彼は絶対にマッチングすることはない。スイスドローの神様に誓って断言できます。
では次の対戦相手を確認しましょう。

 

鷺澤有里栖Z VS モブキャラ

 

神は死んだ。
なるほど、この世には科学では説明のつかない現象が起こるらしい。(単に4-0が他にいなかっただけ)
モブキャラさん、三世代統一でレート2100を複数回達成しており、去年の真皇杯本選進出者、第3回ボスラッシュ出場経験あり、シングルだけでなくダブルも強くて、去年は世界大会でアメリカまで行ったほど。
全然モブキャラじゃないし、完全に強キャラ、むしろ主人公でしょこの人。
世界大会編、真皇杯編、ボスラッシュ編とかで強敵と戦ってきた長期連載の主人公だよ。
当たりたくなかったとお互いに呟きながら対戦開始。

オオスバメメタグロスラティアスバシャーモラグラージペリッパー

モブキャラさんの使用構築はオオスバメメタグロスラティアスバシャーモラグラージペリッパー
やっぱりバシャーモがいる。
雨パかもしれないし雨偽装かもしれない。
僕の構築だとバシャーモ入りへの出し方がランドカビアゴかランドバナアゴの2パターンしかなくて、今回はバナが全く刺さってないから消去法的にランドカビアゴに決定。
初手はこちらランドロス、相手はメタグロス
普通ならこの時点でメガ枠はメタグロスバシャーモは仮に選出されていても非メガ型、そう考える。
メガバシャーモの飛び膝はカビゴンが耐える為、立ち回りがだいぶ楽になる。
しかしモブキャラさんは普通の相手ではないと知っている。直近の構築記事では弱保メタグロスなんてものを使ってたし、裏にメガバシャーモが控えている可能性を捨てきれない。
相手のパーティにメガ候補が4体見えておきながら、全員がメガ・非メガどっちの可能性も捨てられないという読みにくさ。
本当にモブキャラさんのことを知ってれば知ってるほど情報が邪魔になると言わざるおえない。
結局この試合は見えないバシャーモを警戒しすぎてプレイングが乱れまくりました。
結論から言えばバシャーモは選出されておらず、立ち回りボロボロだった僕は惨敗。
最後にHPがほぼほぼ満タンのメタグロスアーゴヨン死に出し、炎Z警戒で引いてくれるところに悪巧み通してワンチャンってのをやろうとしましたが、普通に居座って殴られて終了。
僕の敗退が決まりました。
この時点でトーナメント進出者は5名。
ここでオンラインA-finalのベスト8にも翌日のオンラインBの参加権が与えられることがアナウンスされます。
3-2で予選落ちした人の中でもオポネントで順位が付けられ、8位以上なら権利獲得。その中に僕も含まれていました。
いや僕は元からオンラインBの権利持ってたし、そんなことより明日のオンラインBでモブキャラさんと再戦の可能性が生まれたことの方が問題なんですが。
いや、5-0でスイスドローを抜けたモブキャラさんはきっとトーナメントでもシードを貰える筈だ。
つまり1勝すれば上位2名以内に入り、本戦出場権を獲得! オンラインBに出ることはなくなる!
お願いモブキャラさん頑張って、ここで本戦行きを決めて!
そんな僕の応援を受け、彼は「絶対に本戦に行く」と力強く答えてくれました。
……このあと亡くなったんだよね。

オンラインB

オンラインBの構築を考えていたんですが、参加者がA-finalとめっちゃ被ってるので持ってく構築はほぼ変わらないと思います。
ティラミスぽけさんはこっちにはいないですが、相変わらずバナを連れていきたい仮想敵のみかんぽけさん、ナインさん、そしてZEROさんがいること。
しかしA-finalと違ってこっちにはシーベルさんがいない。アーゴヨンの持ち物は考える余地があるのでは?
根拠はないですが、直感で思いました。今日は竜Zアーゴヨンが通る気がする!
早速アーゴヨンの持ち物を竜Zに変更、オノノクスは水Z型にします。
東予選での反省を活かし、竜技は必要だと思うので技構成はアクアテール、ドラゴンクロー、剣の舞、竜の舞。
これで大会に挑みます。
参加者は30名未満、4つのブロックに分かれて総当たり戦を行った後、ブロック上位2名が決勝トーナメント進出。トーナメント上位2名が本選進出。
さて、早速そこで僕は後悔することになりました。
ミミッキュ入りのカバマンダガルドに敗北!
ミミッキュ入りは毒Zアーゴヨンじゃなきゃダメだ。
まさに毒Zなら勝ってた、竜Zに変えたせいで負けた。そんな試合でした。
この構築はずっと毒Zアーゴヨンを使ってきた。竜Zを打ちたい相手は周りでカバーできてる。その代わり毒Zじゃないと勝てない相手がいる。
長い時間をかけてそういう構築を組んできたんです。気まぐれで持ち物を変えて上手くいく筈がなかった。
その後ブロック内で地震バシャーモ使い複数名とマッチングするという心霊現象を体験し、この日はボロ負け。
ブロック予選最後の相手は最上位クチート使いのナインさん。
この時点で僕は予選落ち確定、ナインさんは予選抜け確定という完全な消化試合。
こうなったらこの負の感情を全てナインさんにぶつけてやる。
ナインさんはこの大会の事前考察でしっかり対策した一人。対策した相手とようやく当たれたのだ。最後に一矢報いるにはこれ以上ない相手!

クチート、サザンドラ、カプ・レヒレ、霊獣ボルトロス、ギャラドス、ミミッキュ

ナインさんの構築は想定通り、構築記事と同じ並びでした。
こちらの選出は予定通りランドバナカビゴン
序盤はナインさん側はサザンクチートでサイクルを回し、こちらはステロを撒いて三体でサイクル戦をしながらサザンドラへダメージを蓄積させていきます。
クチートはバナで余裕で受かる。眼鏡サザンさえ処理すればバナが通ると睨んでいました。
クチートランド対面は目の前のクチートを削るよりもサザン引きをケアした行動を徹底する。
フシギバナさえいればクチートはいつでも処理できる。
そういう動きを心掛けました。
ランドがサザンに一回毒を外したのは響きましたが、何とかサザンドラを処理。
この時点でまだナインさんのラスト1匹が割れてません。
アーゴヨンのストッパーになれてトリルで切り返せるミミッキュではないかと予想していましたが、ここで出てきたのはギャラドス
なるほど、木の実身代わりギャラか。ナインさんが何シーズンも愛用しているポケモンです。
ここは竜舞を積まれまくるとマズいのでカビゴンに引いて吹き飛ばしましょう。 

ギャラドスのファイナルダイブクラッシュ

ギャラドスファイナルダイブクラッシュ!!! カビゴンは倒れた!

 

ちょ、ちょ、ちょっと待って!
いや、技の一つ二つ記事と変えてくるぐらいはまだ想定してましたよ。
でもナインさん、あなた何シーズン木の実ギャラドス使ってるの。そんな使い慣れた枠を変えて来るとは流石に思わないじゃん!
何とかランドを捨てて威嚇を入れフシギバナに回す。
しかしこの時点でフシギバナのHPは半分、Zを消費させたとはいえギャラドスクチートを相手にするには足りない。
光合成を押すしかない、ギャラドスが挑発を持ってたらもう負け確定です。
ギャラドスはここで飛び跳ねる。飛び跳ねてる間に光合成で回復できた。
これだけHPがあれば飛び跳ねるは耐える。これはまだ可能性がありそう。

 

後日談
ぼく「ナインさん、あのギャラ挑発持ってなかったんですか?」
ナインさん「いやー、持ってたけど身代わりギャラに慣れすぎちゃって挑発いつ押せばいいのかわからなかった」

 

※ここから迷勝負注意

フシギバナは麻痺して技が出にくくなった
ギャラドスの飛び跳ねる! フシギバナは麻痺して技が出にくくなった!

 

既にこの時点で動揺しすぎて僕はお祈りモード。
お願い動いてフシギバナ
ギャラドスに宿り木を入れて、相手はクチートに引く。
そのクチートを倒すと、再度ギャラドスが戻ってくる。
ステロダメージの蓄積でギャラドスはあと一回攻撃すれば倒せる体力まで削れました。
あと1回、飛び跳ねるを耐えてヘド爆を打ち込めば勝てる!
ナインさんのギャラドスが飛び跳ねる! しかしその攻撃は耐えることは知ってる。
フシギバナは飛び跳ねるを耐えて、トドメの一撃を――

フシギバナは体が痺れて動けない
体が痺れて動けない!

 

いやいやここまで頑張って動いてきてくれたのに、最後の最後でそんな!
フシギバナのHPはもはや残り僅か。
この時点で飛び跳ねる読み光合成か、光合成読み竜舞読みヘド爆かの択が発生していましたが、脳の思考領域がパンク寸前だった僕はそんなものに気付く余裕もなく、思考停止でヘド爆を押していました。
ギャラドスの次の行動は滝登り!
いや、滝登りならまだ耐えるぞ! ナインさん、それはプレミ――

フシギバナは怯んで技が出せない
怯んで技が出せない!

 

うーん、負け!
流石に面白試合過ぎて笑った。
オンラインB、僕の成績は1勝5敗でブロック予選敗退。
酷い戦績である。こうなったらもう闇落ちするしかない。
クックック、モブキャラさん、ナインさん。この怨みは必ず晴らす!
この記事を読んでる雑巾キッズ達がこれから貴方達の命を狙いに行く! 覚悟するがいい!
アンタ達は今日から賞金首だ!

と、いうわけでそんなモブキャラさんとナインさんを含む賞金首を倒してボーナスを稼ぐ仲間大会、指名手杯は参加者募集中!
是非ともみんなも参加して僕の仇を討ってください。

 

ラストチャレンジ編へ続く