第5回真皇杯を振り返る ~本戦ポ二ブロック編~

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9月22日、ラストチャレンジで優勝した翌日、真皇杯本戦の日。
僕は眠気を抑えながら電車に揺られていました。
本戦権利を獲得できたことが嬉しくて、昨夜は興奮で全然眠れなかった。
僕とリアルで会ったことのある人は僕の正体が美少女だと知ってると思いますが、当時はこんな感じでした。

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まず考えるべきは使う構築について、ラスチャレで使った構築から変えるのかどうか。
ラスチャレを勝ち抜けたのは今の構築の完成度の高さのお陰と言っていい、変える気はほぼないですが、昨日一度も選出してないフシギバナについては少し考えたい。
フシギバナは見せ合い圧力が高いポケモン、選出せずとも見せ合いにいるだけで仕事をしてると思います。
事実、昨日決勝で当たったくりぷとんさんもバナの圧力でクチートを出せなかったと言ってました。
しかし選出しないなら型変更くらい検討してもいいのではないか。
真皇杯のホームページを開き、本戦進出者が予選抜けしたときの構築を調べます。
うん、フシギバナ自体がどこにも刺さってないな。
型変更の妙案も浮かばなかったので構築はラスチャレから一切の変更なしでいくことに決めました。
数日前まで自分が本戦にいくなんて思いもしなかった身からすれば、今から本戦参加者を調べて対策を練るなんて時間が足りません。
もし自分が他の予選で抜けてしっかり時間のある中で考察したなら別の答えもあったかもしれない。
本戦進出者の中でキツい構築はいくつかあったし、それを対策する方法を思いついたかもしれない。
しかし自分は時間がない中での直前変更こそリスクが高いと思ってます。
考察時間がないならないなりに、パーティを変えないことこそがベストな選択だったと断言します。

 

本戦の会場、板橋区立文化会館。
受付で本戦進出者だけが貰える真皇杯Tシャツとバッジを貰えました。
Tシャツめっちゃ着たい。
しかし着替えると天ちゃんのクローバーネックレスを外さないといけない。
ネックレスをつけ慣れてない自分にとって、一度着替えたらネックレスをつけ直す自信がなかったのでこの日は諦めました。
本戦参加者の何人かには知り合いがいる。
予選ブロックは32人を4ブロックに分けるため、きっと知り合いとも当たるでしょう。
参加者一人一人が意気込みを発表し、クジでブロック分けをしていきます。
この日、5代目真皇の座を賭けて32人のプレイヤーが戦う。
本来見学参加するつもりだった自分が、対戦参加32人の中の1人としてこの場に立ってる。
それだけですでに嬉しい。
折角の大舞台、今日はポケモンを楽しみたいと思います。
そんな感じのことを自分は言いました。
勝ち負けに拘らずポケモンを楽しみたい、というと誤解を招きそうですが、自分はプレッシャーに弱いので勝ち負けに拘り過ぎてガチガチになる方が恐い。
ポケモンを楽しもう、自分にそう言い聞かせた方がリラックスできるし、いい結果になることが多いです。
ブロック分けの結果、自分はポニブロックになりました。
いよいよ対戦開始! 

VSよぎすけ

ポニブロックのテーブルにつき、最初の対戦相手として声をかけたのは東北予選以来の再会となるよぎすけさん。
その時は対戦しなかったが、さらに昔まで遡れば関東予選でも同じブロックで対戦しています。
あの時は臆病カミツルギを考慮されなかったお陰で勝てたが、逆に言えば今回は手の内はバレてる。
まずは見せ合い。

バンギラス、ランドロス、カプ・コケコ、ギルガルド、ズガドーン、ギャラドス

このパーティにアーゴヨンは通せるか?
バンギが追い討ちを持ってなくて、カビゴン後投げで受かる型なら出せなくもないが、わかりません!
東北予選のよぎすけさんの宇宙構築を見たからこそ言える。
この人のパーティを並びから型予測なんて出来るわけがない!
バンギ軸にはアーゴヨンは投げられないが代わりにカミツルギが刺さる。
選出はランドカビツルギでいきます。
初手にランドロスを投げ、相手はコケコ。
コケコが先に動き目覚めるパワー氷でランドを削る。
こちらは封じでコケコの足を奪う。
初手コケコ対面は封じから入れって、おばあちゃんが言ってたからね。
次のターンはステロを撒く、相手はめざ氷連打でランドが落とされる。
さて、死に出しはどっちから出すか?
この体力のコケコはツルギのリフブレでは落とせない。
ツルギから入ると電気Zで飛ばされる恐れがあるので、カビゴンから入ります。
しかしコケコを倒した後で挑発飛行Zギャラが出てくると嫌だなあと感じ始めました。
ひょっとして立ち回りを間違えたか?
コケコの10万を受け、カビゴン地震はシュカの実で耐えられる。
落とせると思ったが、シュカだったのか。
次のターン、カビゴン地震を打つと相手はギャラドスを後投げ。
カビゴンのHPはまだまだ余裕がある。
挑発のないギャラでは勝てないし、絶対挑発持ってる動きだ。
挑発一点読みでカミツルギ投げ、予想通り相手は挑発。
ツルギは剣舞できなくなったのでリフブレで相手を削る、ギャラは竜舞。
これで素早さはギャラが上回った。
次のターン、飛行Zを撃たれればカミツルギは倒される。
でも相手視点、カビゴン捨てでZを空かされるのも嫌な筈。
択になってしまった。
純粋な二択ゲーム。どっちを選ぶか。
悩んだ末、こちらの選択はツルギ居座りリフブレ。
相手は竜舞!
択に勝った! これでギャラドスを倒してツルギは素早さがブーストします。
相手はズカドーン死に出し。
仮にスカーフだとしてもツルギが上をとってる。ブラックホールイクリプスでズカドーンを倒し、最後のコケコもリフブレで処理。
これでまずは1勝。

 

その日の二次会にて。
よぎすけさん「実はあのギャラ、メガだったんですよー」
ツルギ突っ張り安定だったらしい!

VSひふみん

カバルドン、リザードン、ミミッキュ、キノガッサ、ゲッコウガ、メタグロス

ラスチャレ組で唯一直接対決してないひふみんさんとの対戦。
前日の3位決定戦でパーティを見たときから、キノガッサが嫌だと感じてました。
よし、この試合は珍しくフシギバナを出してガッサをちゃんと対策しよう。
普段であればリザグロスを前にフシギバナを出すなんて自殺行為です。
しかし、ひふみんさんがラスチャレで使った構築は真皇杯HPで公開されており、中身を知ってる。
昨日の今日で構築を変える時間はなかったと思います。
同じラスチャレ組だからこそそう思う。
グロスは思念を持ってない為、フシギバナに圧倒的有利なわけではない。
リザはオバヒのないYなのでカビゴン後投げで受けてステロダメージ蓄積で処理できる。
そこまで知っていればフシギバナを出せます。
あれっ、ひょっとしてフシギバナさん、相手の型を知ってるときだけイキれる?
確かに関東予選の時も、相手のリザ鬼羽Xだからバナ出せるぞ、とかやってたけど。
ひとまず選出はランドカビバナに決定です。
初手ランドグロス対面。
相手のメガ枠はグロス。リザが来てないならステロを撒く旨味は薄い。
こちらは地震でメガしたグロスを削り、相手はアイへを打ってきます。
この1ターンで、素早さ関係はランドの方が早いと判明。
ランドの残HPは1/3ほど、相手視点バレットで落ちるか微妙だし、経験上バレットを撃たれない気がする。
もう一度地震、相手はカバに引いてきます。
その後、こちらはカビゴンに引いて欠伸でカバを寝かす。バナで宿り木を入れるなどしましたが、相手のカバはステロ欠伸の形を作ってきます。
誰かを寝かすしかないので消耗しているランドロス地震を撃って寝かします。宿り木で僅かにカバの体力を吸う。
相手はミミッキュに引いて剣舞を積んでくる。
まあランドロスが起きてくれればそんなに問題ないでしょう。ここは皮を剥がしてもらってバナに任せよう。
あるいはここでランドを落としに来るかもしれませんね。
しかし予想に反してミミッキュは2度目の剣舞。ランドは最長眠り。
あっ、それは聞いてないぞ。まずい。
次のターンでランドは確定起きなので、ここは影打ちが飛んでくる場面。
カビゴンに引いて、予想通り飛んできた影打ちを空かす。
まだカビゴンは+4じゃれつくを耐える体力。Zを切ってくれるなら、それはそれでバナで相手しやすくなる。
欠伸を押します。
ミミッキュはじゃれついてきて、それを耐えたカビゴンは返しで欠伸。
次のターン、ミミッキュはじゃれつくでカビゴンを倒して、ターンの終わりに寝る。
こちらはランド死に出し。
しかしランドの体力は影打ち圏内。ここから皮の残ってるミミッキュを倒す為には、わかるね?
お願いミミッキュ、最長眠りしてて! お願いお願い! こっちも最長眠りしたんだからそっちも最長眠りお願いします!
願いが通じてミミッキュ最長眠りの間にランドでミミッキュを突破。
相手はグロスを死に出ししてきます。
バレットでランドを処理しに来たか。ここでランドを失っていいか考えます。
裏のカバが欠伸を持っていることを考えると、ラス1フシギバナでカバとグロスの2体を相手するのは厳しい。
バレット読みでバナバック。
読み通りバレットを受けて着地。ここで電卓を叩いてダメ計します。
グロスの体力はめざ炎で倒せる圏内、ならここが勝負どころ!
メタグロスアイアンヘッドフシギバナが受ける!
頼むよ、ここ動いて! お願いします!
動けば勝ち! 動けば勝ち!
フシギバナが動き、めざ炎でグロスを倒す!
ラストのカバが戻って来たところで相手は降参。
対戦ありがとうございました。
これで2勝目。

VSよにいち

3戦目の相手は北陸予選以来の再会となるよにいちさん。
後に関西のオフでポイント制を導入するジョウトリーグの主催者となる人である。

ジョウトリーグ

まずは見せ合い。

キュウコン、ガルーラ、クレセリア、クルマユ、ゲンガー、キリキザン

ふむ、そう来たか。
よにいちさんと言えばクルマユ
北陸予選の時はクルマユを封印していたが、本戦で使ってくる可能性は想定していました。
クルマユについて僕が知ってる情報は、Hは低いがBDがポリ2くらいあって輝石を持たせると割りと固いらしいこと。
タイプはハッサムカミツルギを足して2で割った感じ。
ねばねばネットを覚える。
そして特性は葉緑素
よにいちさんのパーティを見て、普通の人はどんな印象を持つでしょうか?
素人目にはボーナスステージに映るかもしれない。
しかし達人にはわかる。このパーティに秘められた恐るべき作戦が!
キュウコンの特性・日照りにより、日差しを強くすることでクルマユの特性・葉緑素が発動。
これによって何が起こるのか、もうわかりますね?

 

はるかわさん「僕、晴れパ好きなんでよにいちさんを応援します!」

 

重度の晴れパ中毒患者はるかわさんを洗脳し、味方につける。これがクルマユ星人の恐るべき作戦だった。
普段のオフでは僕の背後霊になることが多いはるかわさんが、今日は近くに来なかったのはそういうことか!
いつも応援してくれたラーメン三銃士の仲間であるはるかわさんが洗脳されたのは間違いなく大きな戦力ダウンです。
これが北陸予選のリベンジを果たす為に用意したよにいちさんの秘策なのか。
それだけじゃない。よにいちさんがこの大会を勝ち進めばもっと多くの人がクルマユに洗脳されてしまうであろうことは明白!
それだけは絶対に阻止しなければならない!
僕にもこの大会で優勝して鷺澤有里栖ちゃんの可愛さを布教するという目標があるんです!
これはポケモン界の未来を賭けた戦いと言っても過言ではない。

よにいちさんのオフレポを読むとわかるのですが、どうやらこの本戦前夜にウルトラサンムーンを初めて殿堂入りしたらしいです。
本戦前夜にストーリー初クリアする男VSラスチャレ前夜に美少女ゲームやってる奴。
一体どちらが真皇杯に真剣に向き合ってるのか、決着をつけましょう!
ガルクレセが相手なら今回のエースは悪Zカミツルギしかない。
選出はランドカビツルギで行きます。
初手こちらはランドロス、相手はガルーラ。
ちょっと前なら遅いガルーラばかりだったので突っ張ってステロを撒いていたのですが、最近は速い猫冷パンガルーラが復権しつつあると聞く。
ここはカビゴンに引きましょう。
ガルーラは岩石封じを撃ってきてカビゴンが僅かにダメージを負う。
ふむ、どんな型なんでしょうか?
次は欠伸を押すと相手はクレセに引いてきます。
クレセに欠伸が入り、ターンの終わりに火炎玉で火傷する。
火炎玉クレセ、北陸予選でも見たポケモンです。
あの時はバシャーモから加速バトンを受け継ぐ瞑想エースだったが、今のパーティにバシャーモはいない。
クレセの型も変わってると見て間違いないでしょう。
地震ワンウェポンカビゴンではやることがないので、ランドに引いてステロを撒いておきましょうか。
するとそのタイミングで相手はサイコシフト、ランドは火傷してクレセの火傷は治る。
ターンの終わりにクレセが眠りました。
えっ、なんで寝たの? と一瞬混乱した後ようやく理解。
ぼく「寝るんだ」
よにいちさん「寝るんだ」
欠伸を受けたポケモンが火傷になって、次のターン終了前に状態異常が治ると火炎玉発動よりも欠伸の判定が先にきて眠るなんてシチュエーション、お互いに初めて遭遇した模様。
しかしこれはチャンスだ。
カミツルギに引いて剣舞悪Zでクレセを処理しよう。
最速起きされなければ勝ちまであり得る。
仮に最速起きされてもその時点でクレセは火傷してないのでサイコシフトは撃てない。
他の状態異常技も恐らく持ってないでしょう。
これだけローリスクハイリターンな場面なら、もちろんその行動を選択する他ない!
カミツルギバックから剣舞を積む!
するとクレセリアは最速起きして凍える風を撃ってくる。
予想外の技が飛んできた。
火炎玉再発動でクレセは焼ける。
今の凍える風で素早さ関係が逆転したのか?
クレセリアのSラインがわからない。
もし、上をとられてたならサイコシフトでカミツルギは火傷させられる。
居座るリスクが大きすぎるのでカビゴンに引いて様子見をします。
その後、試合はサイクル戦に突入。
ランドでステロ撒いてカビゴンの吹き飛ばしでガルーラを引っ張りだし削るなどしました。
サイクルの中でよにいちさんのラスト一体も判明します。
最後のポケモンキリキザン、特性はプレッシャーで持ち物は食べ残しなのが判明。
残飯プレッシャーキザン、これは昔t/Tさんが記事にしてたポケモンだ。
守る身代わりでPP枯らしを狙い、あと二つの技は何だったか。
流石に思い出せないですね。
とにかく周りの人達が昼休憩に入る中、長い長いサイクル戦を繰り広げる僕ら。
相手はカビゴンキリキザンを投げてくる。
木の実を叩き落とされるのが嫌なのでランドを投げます。負けん気じゃないので威嚇が通る。


キリキザンハサミギロチン!


そこで予想外の技が飛んできて、ランドロスは首を刎ねられました。
仕方なくカミツルギを死に出し。
聖剣でキリキザンを倒せば相手はカビゴンの突破手段がなくなる。
クレセに引いてくるのでは? 交代読み剣舞を通せば勝ちに大きく近づく。
その後の悪Zを空かされても相手はステロダメージが蓄積するし、他のポケモンを倒せる。
もし読み外してキリキザンに居座られたら?
それでもギロチンを避ければいいだけのこと。所詮は30%です。
威嚇の入ったキリキザンはギロチン以外、カミツルギを倒せる技は無い筈。
ここは剣舞を押せばほぼ勝てる!
お腹も空いたし、午前3ー0で美味しい昼飯を食べたい!
ここは勝負択をすべき場面だ!
カミツルギは剣の舞を選択!
相手の選択は?
キリキザン居座ってる! だがギロチンを避ければいい! 他にカミツルギを倒す技なんて無い!
――そう思っていた。


キリキザンイカサマ!


ティ、t/Tさああああああああん!(八つ当たり)

HP満タンであればタイプ一致イカサマも耐えた筈だがカミツルギは凍える風の分、削れていた。
これでカミツルギはダウン。
まだだ! まだカビゴンが残ってる!
ガルーラは虫の息まで削れているし、クレセは火傷ダメージで勝手に倒れる。
キリキザンさえなんとかすれば、まだある!
まあ冷静に考えて火傷したカビゴンで粘ったところで、プレッシャーキザンにPPを枯らされるだけなのですが、ここは悪足掻きすら許さないとばかりにギロチン1発命中でカビゴンもダウン。
あっ、お昼だ。
午前2ー1。

昼飯ブロック

まず晴れパ中毒患者のはるかわさんと、指定暴力団しばえん組の組長を採用。
この時点で晴れパジャンキーとヤクザがいてキャラが濃すぎる為、常識人枠としてうじやんさんを採用することで中和した。
最後に美少女枠として僕を採用して昼飯パーティが完成した。
蕎麦屋で天丼頼んで優勝!
午後の試合も頑張るぞい!

天丼

VSモルフ

エーフィ、カプ・コケコ、ミミッキュ、ボーマンダ、ポリゴン2、オニゴーリ

午後一戦目の相手はモルフさん。
ステロ欠伸するしか脳の無い僕にとって、エーフィの存在は非常に嫌です。
できれば当たりたくないと思ってた相手。
中四国予選ではスカーフエーフィを使っていたらしいので、型はスカーフ読みしていきましょう。
選出はランドカビアゴ
ステロ展開に失敗しても上から殴れるアーゴヨンをエースにします。
素早さがブーストすればスカーフエーフィの上もとれる。
初手にエーフィが来た場合はスカーフ読みでカビゴン引き。
初手がエーフィ以外ならステロを撒いていいでしょう。
エーフィの耐久ではステロを跳ね返すためだけにランドに後投げするのはリスクが高過ぎる。
流石に後投げはされないと思う。
それでは対戦宜しくお願いします。
初手ランドポリ2対面。
特性が発動しないので相手はアナライズですね。
こちらはステロを撒き、冷ビを喰らう。
次はカビゴンに引いて欠伸、ポリ2は放電に切り替えカビゴンを麻痺させる。
そのままポリ2は居座って寝る。
これはエーフィは選出されてなそさそう。
このままアーゴヨンに引いて巧んで全抜きできるか?
裏が見えていない状況ではなんとも言えない。
吹き飛ばしで様子を見ましょう。
相手はゴーリを後投げ、吹き飛ばしでポリ2が戻ってきます。
カビゴンが麻痺してることを考えるとまたゴーリを投げられて零度チャンスを与えるのは嫌だ。
ポリ2は眠りターンを消費してないし、ここはアゴを投げて巧みます。
仮に最速起きされても無振りのアナライズ冷ビは耐える。
相手は居座って眠ったまま、最速起きもされず安全に悪巧みを積めました。
毒Zでポリ2を突破、次に相手が繰り出してきたのはオニゴーリ
二度目のステロダメージでゴーリの体力は半分になる。
確実に巧みヘドウェで落ちますが、相手は守ってムラっけチャンス一回目。
お相手の引きは――

 

回避がぐーんと上がった!

 

怖い怖い怖い怖い怖い! これだからゴーリは!
頼むよアーゴヨン! お願いだから当ててね!
ヘドロウェーブがゴーリに当たる!
ゴーリを突破し、相手のラス1はマンダ。
これは勝ったな。ヘドウェを押します。
相手はメガシンカし、このヘドウェをミリ耐え!
嘘でしょ! 硬いマンダはステロ+毒Zくらいまで乱数で耐えるとは知ってたけど、巧みヘドウェまで耐えるのは想定してない!
「でも耐えても落とせないだよなー」
とモルフさんは自信無さげの様子。
返しのマンダの地震アーゴヨンもミリ耐え。
ヘドウェでマンダを倒し勝ち!
怖かった。
後に真皇杯ホームページに掲載されたパーティ情報によるとモルフさんのマンダはほぼ陽気HD振りきりに近い調整でした。
予選ではそもそもマンダを使っていなかったのであんなに硬いのは想定できない。
地震を耐えたのも乱数だし、あの場面流星押した方が正解だった?
でも技外し考えるとヘドウェを押すのが丸い気がしますし答えが出ませんね。

VS聖戦案内士

オニゴーリ、エンペルト、ゲンガー、キノガッサ、ミミッキュ、カバルドン

エンペルトがいる、アーゴヨンを通すのは難しいか。
キノガッサがいるのでカミツルギも厳しい。
ゲンガーとゴーリがいるのにバナを出すのは自殺行為。
選出はランドカビオノノで決定。
ASミミッキュはステロ+オノノクスの竜舞地震で倒せる。
耐久振りミミッキュでもステロ+剣舞地震で落とせます。
相手がもしゲンガーを選出してないならオノノクスは竜舞が不要なので剣舞だけで全抜きできる。
試合展開を見ながら立ち回りを決めていきましょう。
それでは対戦宜しくお願いします。
初手はこちらランド、相手はゴーリ。
初速は勝ってる。身代わりでハメられるのが嫌なのでどくどくを押します。
ゴーリに毒が通り、返しのフリドラでランドは襷まで削れる。
そしてムラっけ発動。
素早さがぐーんと上がった!
うーん、それは聞いてない。
最初に毒を押した選択は間違ってない筈、S上昇以外ならステロを撒けたのに。
仕方なくカビゴン投げでフリドラを受けます。
二度目のムラっけチャンス。
回避がぐーんと上がった!
手がつけられなくなってきた。
カビゴン、頼むから零度避けてくれ。
次のターン、零度は外れ、吹き飛ばしでゴーリを流す。
出てきたポケモンキノガッサ
最悪だ。ステロを撒けなかったのがここで響いてくる。
ここは欠伸で流すしかない。
ガッサは胞子でカビゴンを寝かす。なるべく早く起きて欲しいところですが。
そう思っていたらマッハパンチ連打でカビゴンが体力ミリまで削られます。
最長眠りの末、欠伸がガッサに入る。
キツイ展開です。
相手はガッサを引っ込め、ゴーリが戻ってくる。
こちらはリサイクルで回復。
零度が飛んでくる場面なのでランドを投げます。
零度を避けてランド着地。
とにかくガッサの襷を潰さないと話にならない。ステロを押します。
相手はここでガッサ投げ。襷が健在のガッサとランドの対面。
上手いし、マズイ展開。
マッパでランドは倒されカビゴン死に出し。
マッパを一回耐える体力なので胞子を受けても最速起きから欠伸を通せばチャンスは残る。
しかし残念ながら最速起きもなく、カビゴンも突破されます。
最後に残ったのはオノノクス
もはやガッサが襷じゃない可能性に賭けてドラゴンZを撃つしかできないですが。
結果はやっぱり襷ですよねーってことで負け!
これで3勝2敗。
予選抜けを目指すにはもう負けられない。

VSいもめたる

ビビヨン、デンジュモク、ゲンガー、ギャラドス、ガオガエン、ランドロス

いもめたるさんのパーティはゲンガエンですね。
並び的にガオガエンはHDに固くてチョッキとか持ってる可能性が高い。
ランドとガエンに睨まれてはアーゴヨンの通りが悪い。カミツルギもガエンに弱すぎる。
ここはオノノクスを出すべきでは?
威嚇が三体いるのにビビらずオノノクスを出せば通せると思う。
選出はランドカビオノノで決定。
初手にランドを投げると相手はゲンガー。
こういう並びに入ってるゲンガーは守る3ウェポンかフルアタでしょう。
鬼火や催眠は無さそう。
ここでゲンガーを倒せば後の展開が楽になる。
地震を選択します。
仮に鬼火を持っていても火傷一回+祟り目は耐える。
ゲンガーは凍える風でランドの襷が発動するまで削ってきた。
返しの地震でゲンガーを倒します。
相手が二番手に出したのはビビヨン
あれっ、今更気付いたけどこれってビビヨンヤバくない?
ランドはSが下がってるからビビヨンに上から嵌められる。
ここはカビゴンを投げます。
相手は眠り粉でカビゴンを寝かせ身代わりから暴風で削ってくる。
しかしカビゴンの耐久なら大丈夫。
起きて吹き飛ばしで流します。
普段はステロ吹き飛ばしでビビヨンを削り倒す処理ルートがあるのですが、この試合は初手にステロを押さなかったのが響いてくる。
絶対にステロが正解だった。
相手のラスト一体、ガオガエンが吹き飛ばしで場に引きずり出されます。
ここは叩き落とすでカビゴンの木の実を叩いてくる場面。
ならばここからの勝ち筋は?
叩きをランドで受けて威嚇を入れながらランド捨て、ガエンをオノノクスの起点にして舞って全抜き。
これでいいかな?
ここで読み外して蜻蛉とか撃たれて無駄にランドが落とされるのが最悪。
かなり悩みます。
いや、でもここ叩きの場面だよね。蜻蛉は流石にないでしょ。
ランド引きを選択。
予想通り相手の技は叩き落とすでした。
ガエンに威嚇が入り、ランドが落ちる。
死に出しオノノクスで安全に竜舞できる。
いける! そう思っていた。

 

ガオガエン地ならし!

 

その技を見た瞬間、やらかしたと気付きました。
なんでガエンの地ならし忘れてたんだ!
ゲンガエンの並びではメジャーな型なのに。
非常にマズイ!
準速のオノノクスでは最速のビビヨンを抜けない。
地ならしのダメージ自体は痛くないが、竜舞と地ならしで素早さ変化を相殺され続けたら永遠にビビヨンの上はとれない。
そして地ならしは命中100の技、試行回数を稼いでも技外しは期待できない。
今更カビゴンに引いてもステロ欠伸の形はもう作れない。
正直、この試合は反省点だらけでした。
大事な試合でこんなミスをしているようでは決勝トーナメントに行く資格なんてない。
しかしそれでも負けたくない。
何かないか、ここからの勝ち筋が何か残ってないか知恵を振り絞って考える。
オノノクスの技構成は逆鱗、地震、竜舞、剣舞
そして思いついた。
そうだ、まだ手はある。
この勝ち筋に相手は気付くか?
準備に必要なのはあと2ターン。それまでにこちらの狙いに気付かれれば負け。
やるしかない。ここは剣の舞を選択します。
次のターンも剣舞、2ターン剣舞を積んでる間に地ならしを2回受ける。
オノノクスの素早さは149、ガエンを80そこらだとしたらこれでガエンの下をとれるようになった筈。
次のターン、ガエンが上から行動し、地ならしを撃とうが何をしようがオノノクスは後攻で動ける。
技選択画面のZボタンを押します。
オノノクスの持ち物はドラゴンZ、普段は逆鱗をZ化し高火力を叩き込んでいる。
しかし今から使うのは今まで一度も使ったことのない技。
竜の舞Z。
竜の舞ZのZ効果で下がった能力ランクは全てリセットされ、そのあと竜の舞の通常効果で攻撃・素早さが一段階上昇。
これが決まればビビヨンの上をとれるようになる。
だがまだ負け筋はあります。
ガオガエンが素早さに下降補正をかけてる性格だった場合、まだガエンの下をとれていないかもしれない。
炎技に放射を採用した素早さ下降性格の両刀ガオガエンの可能性は否定できない。
もしそうならあと一回地ならしを貰わなければいけない。
しかし悠長にしてたらこちらの狙いが相手に気付かれる恐れがある。
どちらを選ぶべきか。
次のターン、ガエンが先手で動く。
相手の選択は蜻蛉返り、ガエンが引っ込みビビヨンが降臨します。
危なかった。あと1ターン早くビビヨンに引かれていたら負けていた。
こちらの選択は竜の舞Z。
オノノクスの能力ランクのマイナスは全てリセットされ、攻撃+6、素早さ+1のオノノクスが完成する。
竜の舞Zは知識としてはあったが、実際には一度も使ったことのない技。
選出画面でも頭になかったのに、こんな形で役に立つとは思わなかったです。
ここで相手は降参。
この試合、オノノクスじゃなければ勝てなかった。
やっぱり自分はオノノクスに助けられてばっかりです。

VSかゐ

予選最後の相手はかゐさん。
この時点で相手の戦績は4勝でした。
一方自分の戦績も4勝2敗。
このブロック内に5勝の人間はまだいない。
この試合で勝った方が5勝となり、予選抜けの可能性はかなり高くなる。
是非とも勝ちたい試合です。
さて、見せ合いに入りましょう。

リザードン、カプ・テテフ、ギルガルド、ポリゴン2、ガラガラ、ジャラランガ

ここで来たか。今日のジャラランガノルマ!
ガラガラが電気玉投げつけて起点を作ってジャラランガ通すみたいな構築だったら勝てません。
しかし無起点ジャラランガならどうにかなる。
選出はランドカビアゴでいきます。
初手ランド、相手はガラガラ。 
こちらはステロを押すも、相手はそれより先にリザへ交代。
次は安定行動の封じを撃つ。ここでS関係はこちらが上だと判明。相手はYにメガシンカし、ニトチャ。
素早さはこれで相殺、次も上から封じを撃ってリザを処理。
相手は死に出しジャラランガ
ランドロスくん、ここ大事だからちゃんと当ててね。
こちらは岩石封じを当てる、相手はブレイジングソウルビートでランドを倒す。
しかし素早さはプラマイゼロ。
死に出しアーゴヨンで流星群。これも命中してジャラランガを処理。
ここまで命中不安技をよく当ててくれて感謝しかない。
相手のラス1ガラガラが戻ってきます。
Cダウンリセットを兼ねてカビゴンに引きます。
ガラガラは骨ブーメラン、2発目が急所に当たりカビゴンは木の実を食べる。
この急所は美味しいかも? 叩き落とすが怖くなくなった。
そこからカビゴンは欠伸、地震で削りHPが半分切ったらリサイクル。
叩きケアで木の実は持たないようにして、最速起きケアの欠伸を押しながらチマチマ削ろうか。
欠伸の入った状態でカビゴン突破はマズイとお相手も最初はステロを撒くなどしましたが、結局カビゴンを殴り倒す方針に切り替えてきました。
骨ブーメランでカビゴンは倒され、相手は欠伸で寝る。
死に出しアーゴヨン、1ターンは確定眠りなので悪巧みを積む。
しかしここで困りました。
ガラガラの種族値がわからない。
相手は少し削れてますが、これ巧み毒Zで落ちるのか?
耐えられて最速起きで負けるのは最悪。
しかし流星群を選んでも、外して最速起きで負けるリスクもある。
毒Zで足りるなら命中安定のZを押したい。
流星外し最速起きなんて低確率とは言え、予選抜けの懸かった大事な試合、その低確率が怖い。
電卓ダメ計ができても種族値がわからなければ意味がありません。
メチャクチャ悩む。
ごめん、アーゴヨン
ガラガラを使う人が居るのはわかっていたのに事前にダメ計してなかった駄目なトレーナーでごめん!
僕を助けてくれ!
ここ流星群当ててくれ! お願い、当てれば全部解決するんだから!
祈りながら流星群を選択。
攻撃は見事命中、ガラガラを倒しました。
これで5勝目!
真皇杯本戦ポニブロック。
ポケモン達の頑張りのお陰で、予選1位通過決定!

 

決勝トーナメント編へ続く