強い構築の秘訣は受け攻め両立にあり!?

この前、カンポケの二次会でオペラスリスさんやぼんこふさんと話してて、今の時代強いのは受け攻め両立だよねーみたいな話題が出ました。
そのすぐ後にgaspardさんが似たような趣旨の記事を書いていたので、やっぱ受け攻め両立が強いっていうのは強者の中では共通認識みたいになってるのかなと感じたことがこの記事を書くきっかけです。
今回は受け攻め両立した構築ってどういうものなのかということを、自分なりの解釈で説明してみたいと思います。

 

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まず受け構築はリザードンが苦手です。
第一にXとYという二種類のメガシンカを持っている。
物理高火力のXと特殊高火力のY、どっちになるかわからなければ数値受けもできません。
技範囲も広く気合玉や地震、雷パンチといったサブウェポン次第ではタイプ受けも突破されかねません。
ある程度採用率の低い技は考慮から外すということをせざる負えなくなり、対応範囲の限界があります。
XかYか読むリザードン検定の能力があれば勝率も安定するかもしれませんが、何百試合もやっていれば毎回読みが当たる試合ばかりではないでしょう。
では逆に攻めの構築、ランドバシャカグヤのような並びだとどうでしょう?
先発のランドロスは初手でリザードンと対面しても岩石封じによるS操作で初ターンをやり過ごしてどっちにメガシンカするか判別でる。そしてどちらにシンカしても弱点を突くことができます。
またバシャーモは特性の加速、テッカグヤはボディパージで常に上から行動し、どのタイミングでリザードンが出てきてもステロダメージで削れたリザードンを上から殴り倒すことができます。
攻め構築はリザードン検定すら必要とせず、リザードンをカモにすることができるというわけです。
逆に攻め構築にとって攻め手をストップされてしまうミミッキュというポケモンは、受け構築のモロバレルドヒドイデで比較的安定して受けられます。(メンヘラミミッキュのような地雷を除けば)
ここに構築相性のヒントがあります。
受け構築に限界があるのと同様に攻め構築にも限界があります。
例えば積み構築であっても、自分のパーティ内のどの積みエースでも一貫を作れない。必ず相手のパーティの誰かで完璧に受けきられてしまうような構築相性できつい相手とあたることはよくあります。
受け一辺倒でも攻め一辺倒でも対応範囲に限界がある。そこで受け攻めの両立によって対応範囲を広げることができるというのが今回の本題です。

 

シングルバトルの基本ルールは6匹のパーティから3匹を選出して戦います。残り3匹は試合に影響を与えないお留守番となるわけです。
極端な話、攻め駒3体選出と受け駒3体選出を一つのパーティ内で同居させることも可能です。
受け選出で対応できない相手には攻め選出を、攻め選出で崩せない相手には受け選出で対処すると言った戦い方が可能になるわけですね。
リードマンさんのS12の構築がまさに今の例え通り受け駒3攻め駒3で組まれており、選出の項目に書かれている通り攻め駒オンリー選出・受け駒オンリー選出の他、受け攻めを組み合わせた選出パターンで対応範囲を広げています。

自分は特にむくれねこさんの構築に憧れて、受け攻め両立の構築を目指していました。
むくれねこさんはランドカビゲンを固定軸としつつ、周りのメンツを毎シーズン弄っている印象ですが、ランドカビが起点作りもサイクル参加もどちら可能な型となっており、高速エースによる全抜きと受け回しのどちらにもスイッチできる受け攻め両立の一つの形となっていると思います。

他人の構築を解説できるほど頭がよくないので自分のパーティを例にとって説明しましょう。

僕の構築ではオノノクスアーゴヨンは純粋な攻め駒であり、ランドカビによる起点作成からの積み展開が一つの攻め選出になってます。
一方で受け駒のフシギバナを交えてランドカビバナでサイクルを回すこともできます。
ハッサムは受け攻めどちらにも属すると思っていて、クレセドランやヒトムグロスのようなサイクルはステロを撒いてカビハッサムで受け回すことでサイクル勝ちできます。
カビゴンを出さずにランドアゴハッサムのような選出をすると最低限の交代だけで各々が呼ぶ相手を後続の起点にして展開する動きになります。
受け攻め両立の構築を作るにはどちらにも属する枠がいると組みやすいのかなと思いますね。
攻め一辺倒の構築も受け一辺倒の構築もパーティの組み方はある程度明文化されており組みやすいですが、受け攻め両立はゼロから開拓するのが本当に難しくて、ある程度自分の得意戦術を持っている人が補完枠を色々試しながら組み上げる上級者向けの構築ではないでしょうか?

 

強い構築を組むのは難しいし、同時にポケモンというゲームを言語化して説明するのも本当に難しい。
そもそも受け攻め両立という言葉に当てはまる構築の形はもっと多岐にわたるだろうし、自分が紹介したものはほんの一例に過ぎないと思います。
しかし何らかの構築のヒントになればいいなと思い今回の記事を書きました。

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サムネがネタ切れだったので飯テロ画像を使うという犯罪に手を染めた