好きなポケモンと一緒にレート2000に行く方法教えます 前編 ~好きなポケモンの採用理由と差別化~

ポケモンというゲームは長くプレイしていれば必ずしも強くなるわけではないと感じます。
それは何故か。
学校の勉強なら一学年違うだけで学力の差は歴然ですが、ポケモンにおいては始めて半年も経たず高レートに行く人もいれば何年やっても行けない人もいます。
学校に行けば教科書があり教師がいる。しかしポケモンにおける教科書や教師は誰も用意してくれないので自分で探すしかありません。
教科書を持ってる人と持ってない人を比べれば、同じ時間を過ごしても成長速度に差があるのは当然。
この記事もそんな誰かの教科書になれたらいいなと思います。

 

お御沙汰してます。Zoukingです。
今回は怪しげなネット広告みたいなタイトルの記事を書いてみます。
しかしこの記事タイトルには一つの拘りがあります。あえて僕はレート2000「を目指す」ではなく2000「へ行く」という書き方をしました。
目指すなんて気長かつあやふやな言葉よりも、もっと具体的で短期集中的に2000へ行く方法を書いていこうと思います。
さて、こんな記事を書いてる雑巾とかいう奴はそもそも強いのか? だって雑巾なんでしょ、人間じゃないんでしょ。ポケ勢の世界は2200ないと人権ないよ。そう思ってる人もいるかと思われます。
僕の成績としましてサンムーンに入ってからの5シーズン中、レート2000を3回経験しており今回の内容にもそこそこ説得力があるのではないかと思っています。2100にはかすりもしないけどね。
今回の記事の内容は前後編に分かれています。
前編である当記事では好きなポケモンの型と差別化についてお話ししましょう。
好きなポケモンとかどうでもいいんで手っ取り早く2000に行く方法を教えておくれという方はここをすっ飛ばして後編から読むのも良いでしょう。

 

ポケモンというのはある種のキャラゲーです。
自分の好きなキャラは時代が変わっても戦い続けることができる。そんな良さがあります。
カッコいいポケモン、可愛いポケモン、あるいは使ってて楽しいポケモン
好きなポケモンを使って高レートへ行く。憧れますよね。
その好きなポケモンがマイナーポケモンなのかメジャーポケモンなのか、単体なのか複数なのか。どんな場合でも応用できるよう今回の記事を書きました。
僕は好きなポケモン一体を活躍させるために最高の取り巻き五体を考えたいと思います。
無理に好きなポケモンを二体三体と同居させようとしてパーティがベストな形から遠ざかるのは良しとしません。
しかし考え方は人それぞれで、世の中にはロトムマリルリシャンデラが好きで、その三体を一つのパーティに同居させて2200に到達した人もいます。

 

さて、まず好きなポケモンを試合で活躍させる方法ですが、シングルレートにおいて活躍できるポケモンを5つのタイプに分類しました。
自分の好きなポケモンがどのタイプに当て嵌まるのか考えてみましょう。
そのタイプとは、サポートタイプ、エースタイプ、タイマンタイプ、受けだしタイプ、ピンポイントメタタイプです。

 

1.サポートタイプ
サポートタイプとエースタイプは基本セットでパーティに入り、専用構築と呼ばれるものに分類されます。
サポートタイプの仕事は起点作りや天候・トリル始動など。相手のポケモンを倒すのが仕事ではないので自主退場技などが求められる場合もあり一時的に数的不利を取られますが、その後エースタイプのポケモンが2タテ3タテして取り戻してくれます。
サポートタイプのポケモンはサポートに適した技を覚えるかが重要で、向いてるポケモン向いてないポケモンというのがあります。
サポートに不向きなポケモンに無理にやらせようとしても、他のポケモンとの差別化が一番難しいタイプです。
好きなポケモンをサポートタイプで使う長所として、専用構築において選出率が非常に高くなることが上げられます。

 

例)
自慢の起点作り、封じがむしゃら襷オノノクスだ!
確かに型破りのおかげでジャローダ相手にもS操作ができるのはいいけど、封じがむしゃら挑発を両立できるポケモンは他にもいるしもっと速いポケモンにやらせればいいんじゃとか考え出すと、うがーって感じです。
そんな変な型のオノノクス使いたくないわ。ということで没。

 

2.エースタイプ
サポートタイプが場作りした後に暴れてくれるポケモンです。
単体性能は低いですが、場を整えた後は圧倒的な無双性能を発揮します。
その分類は積みエース、天候エース、トリルエース、バトンエースなど。
複数の選出パターンを用意し、相手のパーティに応じて刺さってるエース枠を選出するのが基本です。

 

例)
相手のパーティにミミッキュがおるぞ。ミミッキュで止まらない竜舞オノノクスを選出じゃ。
相手のパーティにはガブリアスか。スカーフガブリアスが来るとオノノクスが止められてしまう。今回はマンダに任せよう。

 

3.タイマンタイプ
高速かつ広範囲で上から殴るゲッコウガのようなポケモン、他には各スカーフポケモンなど。
あるいは一発耐えて返しで落とすのが基本の中速重火力ポケモンなど。

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これらをまとめてタイマンタイプと分類します。
対面構築ならタイマンタイプのポケモンで多く固められ、サイクル構築でもタイマンタイプ+受けだしタイプ2体という選出はよく使われます。
実はこのタイマンタイプ、基本的に他のポケモンとの差別化を考える必要がないと思っています。
それはどんなに似たポケモンでもポケモンごとにキャライメージというものを持っているからです。
ORAS発売前に竜舞アタッカーとしてメガボーマンダリザードンXが比較されてるのをよく見ましたが、両者には明確にキャライメージの差があります。
例えば以下のような対面で相手はどう動くでしょう?

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「こご風持ってないや。でも物理型が主流だろうし、ゴツメカバ投げちゃおう」

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「やっほ。捨て身は2耐えするし、竜舞するなら欠伸打つよ」

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「ぬうう、欠伸を打たれては引くしかない」

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「XかYかわかんないや。中間択で催眠打っチャオ」

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「催眠避けます。竜舞します」

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「やばい、カバ投げなきゃ」

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「フレドラで確2です。後出しは許しません」

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「くそう、最初からXだとわかっていれば」

 

上記は極端な例ですが、ボーマンダは技範囲が豊富とはいえ物理型が主流であり、リザードンはXかYかわからないというキャライメージがあります。
そのキャライメージによって相手の行動が変わるのです。
型が読み辛い、読み外しでアドをとれるというのは初手に投げやすいタイマンタイプのポケモンにとって大きな武器です。
例えばサポートポケで起点を作った後に出てくるリザードンはXでしょうし、ヤドラン相手にリザードンを後投げすればYなのはバレバレですが、何の情報もない初手対面では型判別の難しさが大きく影響します。
もし自分がメガ石持ちゲンガーを使って初手にカプ・テテフと対面した時、サーナイトと対面した時で同じ行動をとるでしょうか。

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スカーフだと縛り関係が逆転されてしまう。一ポイントのダメージを与えられずに自軍のメガ枠を失うことは避けたい。
テテフ側が仮にCS眼鏡のような上からのヘド爆で何もできず落ちる型だとしても、ハッタリで突っ張ることも可能。
ここでもしゲンガー側が引いて、テテフが居座りサイキネを打った場合。ゲンガー側はテテフをスカーフだと判断するかもしれません。実際の持ち物はどうか置いといてもスカーフ偽装の動きができる。

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サーナイトはほぼメガを想定されるのでスカーフは警戒されない。
サイクルを回される前に確実にゲンガーを処理できる。

 

仮に全く同じ技構成だとしてもキャライメージだけでポケモンは差別化可能です。
警戒されているのも、舐められているのもどちらもメリットとして利用できます。
自分の好きなポケモンに対して相手はどういうキャライメージを持っているかというのは長く使っているとわかってきます。

 

例)
ガブリアスの剣舞は読めても、オノノクスの剣舞は予想し辛いなど。
オノノクスには竜舞というキャライメージが強いですからね。

 

4.受けだしタイプ
サイクルを回し役割対象に対して後投げから処理するポケモンです。
役割対象が環境に多いほど選出率が高くなるでしょう。
実はこの受けだしタイプも差別化を深く考える必要はないと思います。
殆どのポケモンは得意な相手と苦手な相手がいますが、得意な相手が完全に丸被りすることなどほぼないからです。
フシギバナモロバレルだって差別化は可能です。フシギバナクリアスモッグを覚えないため剣舞ミミッキュに安定しない等。

 

例)
自慢のチョッキオノノクスです。ヌメルゴンとの差別化はギロチンを使えること、数値受けに対して強くなれます。

 

5.ピンポイントメタタイプ
選出率は低いですが、稀に遭遇する特殊構築に対し無抵抗に負けることを避けるために採用します。
受けループやオニゴーリイーブイバトンなど。環境に一定数いて対策を切っていいかどうか微妙なラインの相手に勝ち星を献上しなくて済むのはレートを上げる上で役立ちます。
スタンパ相手にも出せる機会はたまにあるのでしょうが、相手の6匹中1匹にしか有利をとれないポケモンとかになると刺さりが悪すぎて普通選出できません。
あくまでこの枠はポケモン1体への対策ではなく、特定の並び自体への対策です。
受けループピンポイントメタの両刀ゲンガーなどは有名なお話。
世の中には両刀ピカチュウで受けループ対策してた人もいるくらいですし。
ある意味ではここも差別化を気にしなくていい枠ではあります。どうせ選出率低いなら趣味ポケ使ってもいいよねという。
もう一つの理由として受けループ対策として有名すぎるポケモンを使うより、似たことができる別のポケモンを使った方が警戒されにくいというキャライメージ的な理由もありますね。

 

例)
受けループを崩す! 自慢の剣舞ドラゴンZオノノクスでござる!

 

6.見せポケタイプ
番外編。一切選出せず選出誘導などに役立てる枠です。
レパルガッサメタモン偽装の為の柔軟メタモンとベンチウォーマーレパルダスみたいな話は聞いたことがありますが、完全な見せポケを採用している人は稀であり、好きなポケモンを使う上で参考にはし辛いと思うので今回は除外します。

 

まずは自分の好きなポケモンを上記のいずれかのタイプに分類して、型を決めることが第一歩です。
複数のタイプに当て嵌まるポケモンはそれだけでスペックが高いと言えるでしょう。
ここまで読んだ読者の方が、「先生! 僕の好きなポケモンコイキングなんですがどれにも当てはまりません!」とか言わないことを祈るばかりです。
大丈夫、コイキングで勝とうとしてる貴方は立派にポケモンを楽しんでます。もう卒業証書を授与したいくらい。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
後編ではここで考えたポケモンでパーティを組み、レートを上げていく過程についてお話します。