クレセバレルの並びに対するギルガルドの動き

シーズン3、シーズン4、そして今季シーズン5と三季ずっとモロバレルを使ってきて気付いたことがあります。

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モロバレル@イアの実 再生力
図太い 214(196)-x-132(236)-105-110(76)-50
キノコの胞子、ギガドレインクリアスモッグ、イカサマ

調整意図はB方面はマリルリのA6ランク上昇じゃれつく確定耐え、ミミッキュのA2ランク上昇シャドークローZを上3つの乱数切って耐え。
D方面はギルガルドシャドーボールZを最高乱数切り耐え。臆病ゲッコウガの珠冷凍ビームを上から2つの乱数切って耐え。霊獣ボルトロスのめざ氷2耐え。

 

このポケモンギルガルドの攻撃を耐えてイカサマで反撃するよう調整されていることはすでに書いた通りですが、そこについて詳しく説明しましょう。
まず現環境のギルガルドは特殊型を真っ先に警戒します。
どくみがや剣舞型も多少はいますが、やはり一番多いのはHCベースの特殊アタッカーです。
このモロバレルを実際に特殊型のギルガルドに後投げすると何が起こるでしょうか?
前提としてシャドーボールは2耐えします。
モロバレル受けだし時にゴーストZを受けるとイアの実が発動し、次のシャドーボールも耐えることができます。
しかしモロバレル受けだし時にシャドーボールを受けるとHPは5割弱ほど削れ、次のゴーストZで落とされてしまいます。
シーズン3はゴーストZ→シャドーボールの順番で攻撃を受けることが多く、シーズン4ではシャドーボール→ゴーストZとなるパターンが多かったです。
何故でしょう?
僕は今季になってようやく気付きました。シーズン3のパーティはクレセリアモロバレルを組ませていました。

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クレセリアギルガルドの対面。この場面でゴーストZ持ちの特殊ガルドが選ぶ行動は何か?
タイプ相性では有利とはいえクレセリアシャドーボール一発では落ちない。ならばクレセを一撃で落とせてなおかつ他のポケモンに引かれても大きなダメージを与えられるゴーストZを選ぶ。
ここでモロバレルを後投げした場合、ゴーストZが来ればイアの実発動までHPが削れますし、シャドーボールであればZ持ちではないと判断して次のターンもモロバレルは強気で居座れるわけです。
シーズン4のパーティにはこのようにガルドのゴーストZを誘うポケモンがいなかったためにモロバレルの後投げが安定しなかったのでしょう。
S3の頃の自分に教えてあげたいくらいの発見です。
いや気付くの遅すぎですね。
ポケモンバトルは6体のチームプレイによって戦うものなので、こんな風に並びが生み出す効果に気付くことができればもっと自分のパーティの強さを引き出せると思います。
有名な並びだけでなく自分独自の並びとかにも隠れた誘導能力があるかもしれません。
それを見つけるにはやはり何百戦という試合経験を積むのが一番でしょうね。